【書籍紹介】人生における時間の価値とは?『限りある時間の使い方』


 

ここ数年、私にとっての重要課題は、「仕事の生産性向上の追求」になっています。

が、仕事の生産性向上だけに目を向けすぎると、仕事術などの策に溺れたり、仕事を受けすぎたりして、本来の目的を見失ってしまうかもしれない。。

そんな当たり前のことに、はたと気づかされた書籍を最近読んだので、今回ご紹介しようと思います。

Amazonリンク 『限りある時間の使い方』/オリバー・バークマン (著), 高橋璃子 (翻訳)』

 

早速私がハイライト(付せん)を付けた箇所をダイジェストで紹介しますね。

 

80歳くらいまで生きるとして、あなたの人生は、たった4000週間だ。(中略)さらに悩ましいのが、歳をとると時間が早く過ぎるという憂慮すべき現象だ。30歳以上の人なら実感していると思う。ただでさえ4000週間は短いのに、残り時間が減れば減るほど、時間が経つスピードまで加速していると思う

 

古い仕事を片づければ、同じ速さで新しい仕事が運ばれてくる。「より生産的に」行動すると、ベルトの速度がどんどん上がる。あるいは加速しすぎて、壊れてしまう

 

現代人にとって、1 時間や 1 日や 1 年という時間は、ベルトコンベアで運ばれてくる容器のようなものだ。時間を有効活用するためには、通り過ぎる前にせっせと容器を埋めなければいけない。やることが多すぎて容器に入りきらないと、忙しすぎて疲れてしまう。容器が埋まらないまま流れていってしまうと、時間を無駄にしたと感じる

 

本当にやりたいことがあるのなら(創作活動でも、恋愛でも、社会運動でも)、確実にそれをやり遂げるための唯一の方法は、今すぐに、それを実行することだ。どんなに石が小さく見えても、どんなに他の大きな石があっても、そんなのは関係ない。 今やらなければ、時間はないのだ

 

多数の選択肢を捨てるからこそ、選びとったものに価値が生まれる

 

「現実は思い通りにならない」ということを本当に理解したとき、現実のさまざまな制約は、いつのまにか苦にならなくなっているはずだ

 

適切なペースをつかむためのコツは、1日に割り当てた時間が終わったら、すぐに手を止めて立ち上がることだ。たとえエネルギーがあふれていて、もっとできると感じても、それ以上はやらない。(中略)途中で思いきってやめることで、忍耐の筋肉が鍛えられ、何度もプロジェクトに戻ってくることができる。そのほうが長期的に見れば、ずっと高い生産性を維持できるのだ

 

「真面目に仕事をしているのに、常に仕事に追われている。。」という感覚を持っている人が読むと、刺さる言葉のオンパレードだと思います。

私も、人生における時間の価値を、あらためて考えさせられました。

冒頭に書いたように、ここ数年、「仕事の生産性向上の追求」が私の重要テーマになっています。

  • 家族で過ごす時間を大事にしたい
  • 現実的に、息子の保育園のお迎え(18時)までに仕事を終わらせる必要がある

一方で、困っているお客さんから仕事の依頼があれば、忙しいことを理由にお断りしたくない、との思いもあります。

すると必然的に、業務時間内という制約の中でいかに仕事の生産性を向上させるか、が重要なテーマになります。

もう一つの視点が、「仕事の生産性向上を追い求めるあまり、生産性向上それ自体が目的となって、自分の人生を犠牲にしていないか?」

この視点も忘れないようにしたいと思います。

Amazonリンク 『限りある時間の使い方』/オリバー・バークマン (著), 高橋璃子 (翻訳)』

 追伸

また、あなたの人生に役立ちそうな書籍があったら紹介しますね。

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西荻窪の経営・起業アドバイザー/財産承継コンサルタント。 「経営の原理原則」をテーマに研究を重ね、これまで数多くのクライアント支援から得た経験と、自らの事業活動による実証を加えたノウハウ・ドゥハウを体系化。 企業経営者、特にスモールビジネス・オーナーの転ばぬ先の杖となり、「経営の原理原則を実践する経営者を増やしてハッピーな世の中を創る」ことを使命とする。 また、「借り入れ時に個人保証を求められる中小企業経営者にとっては会社の財産も個人の財産も一体」との現実、「事業承継にまつわる諸問題」などとも向き合いながら、クライアントの財産承継コンサルティングに取り組む。 「経営と財産は両輪」との信念のもと、クライアントの身近な参謀役(アドバイザー)として日々活動している。 家族は妻と息子と猫(キジトラ雄)。中野(自宅)⇄西荻窪(事務所)を行ったり来たり。