「世話焼きマインド」が次の仕事を生み出す
今回は、最近私が思っていること。
「世話焼きマインド」が次の仕事を生み出す、という話をシェアしようと思います。
世話焼きマインドとは、お客さんのことを先回りして心配して、世話を焼く姿勢のこと。
お客さんとコミュニケーションを取っていると、
「あ、この先のステップで躓きそうだな」
「この後大丈夫かな?」
と、こちらが心配してしまうことってないですか?
そんなときに、お客さんのことを先回りして心配して、
「この先、この点に注意してくださいね」
「もし問題が起きたら、このような解決方法がありますよ」
と、世話を焼く姿勢って大事だと思うんですよね。
というのも、それでお客さんに喜んでもらえたり、気づきを得てもらえたりすると、その「世話焼き」が次の仕事の種になることがあるからです。
ポイントは、こちらから能動的に行動するということ。
お客さんの要望を受け身で聞いて回る、いわゆる「御用聞き」とは異なる姿勢です。
また、先回りして心配するという意味で、「一緒にポテトもいかがですか?」と機械的に売り込むようなクロスセルとも異なります。
私の場合、そんな世話焼きマインドが、次の仕事を生み出していると日々実感しています。
例えば、鉾立榮一朗事務所の話ですが、このようなケースがあります。
ある、相続手続きをサポートさせていただいたお客様の話です。
(特定できないように内容を変更しています。)
お父様が最近お亡くなりになり、家族で話し合った結果、お父様名義の賃貸不動産をお母様の名義に変更したいとのご相談でした。
もっとも、お母様はご高齢で、多少認知症の症状が出始めているとのこと。
お客様のご意向の通り、賃貸不動産をお母様の名義に変更すること自体は通常の仕事です。
でもそこで、
「お母様の名義に変えた後、お母様の認知症が進んで、将来賃貸不動産を管理したり売却できなくなったりしたら困るだろうな」
と私なら心配します。
そこで、お客さんに、
「賃貸不動産の家賃収入はお母様に入るようにして、マンションの管理・運用・処分を、法的にお客様ができるようにする方法がありますよ」
と提案させていただきました。
(「家族信託」という手続きになります)
この、お客さんのことを先回りして心配して、世話を焼く姿勢が、別の業務(家族信託手続き)のご依頼につながったケースでした。
世話焼きマインドを持つことは、ビジネス視点では、非効率だったり、過剰サービスになったりもするので、大手企業は嫌う向きがあるかもしれません。
小回りが利くスモールビジネスでこそ、大事な姿勢なのではないかと思います。
追伸
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鉾立 栄一朗
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