【書籍紹介】仕事のやり方を根本的に見直した方がいいかも?「仕事に追われない仕事術マニャーナの法則・完全版」


 

最近、鉾立榮一朗事務所の仕事の方で案件が急増していて、「仕事のやり方を変えないと、このままではパンクしてしまうかも」といった危機感から、仕事術系の本を急遽2冊購入。

そのうちの1冊では、スタンディングデスク導入のアイデアを得て、早速生産性向上の効果が現れています。

スタンディングデスク導入の効果が想像以上に良かった件

で、もう1冊の方はどうだったのか。

これが、自分にとって、仕事のやり方を根本的に見直すほどの衝撃的な本だったので、今回ご紹介しようと思います。

それがこちらの本です。

Amazonリンク 「仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則 完全版」/マーク・フォースター (著), 青木 高夫 (翻訳)

Amazonで「仕事術」というキーワードで検索して探していたとき、帯に書いてある「「仕事は明日!」でうまくいく」というキャッチコピーがなんとなく気になって、Kindle版を購入。

著者は、主に企業幹部・個人事業主を対象に、仕事の能率に関する独自のコーチングを行う英国のビジネス・コーチだそうです。

 

では早速、私にとって衝撃的だった部分のエッセンスを紹介しますね。

まず、仕事の優先順位付けについて。

 

仕事を終わらせるのが前提なら、どういう順番でやっても問題はない

 

いつも同じ方法で優先順位をつければ、必ず同じような仕事がやり残しになります

 

普段からその日に行うタスクを手帳に書きだして、それを「どんな順番でやろうか」と優先順位を付けていた私にとって、この「いつも同じ方法で優先順位をつければ、必ず同じような仕事がやり残しになります」というのはまったくその通りでして。。

毎日毎日、同じタスクが終わらずに次の日のタスクに再登場する、ということが多くありました。

その解決策として、本書では、次のような提案が示されています。

 

緊急度による優先順位づけには致命的な欠陥があるのです。どんな仕事も緊急になるまで着手されなくなり、その結果は、常に締切に追われる生活。(中略)それならば、むしろ優先順位をつける順序を反対にしてみてはどうでしょうか?つまり、緊急度の低い仕事から着手する

 

チェック・リストを細分化して項目を増やすと、仕事に取りかかりやすく、作業効率もよくなる

 

なるほど、確かに、やり残しになる仕事というのは、「緊急度がそれほど高くない仕事」であることが多い。
そんな仕事ほど、優先的に着手する。

それに、「やり残しになるのがイヤだから、時間がまとまって取れたときにやろう」と思って先延ばしにしているケースが多いことに気づきました。
そんなときは、「仕事を細分化して、少しずつ進めていけばいいのか」と腑に落ちました。

 

続いて、本書の核心部分である「マニャーナの法則」について見てみましょう。

 

「マニャーナの法則」の根底にあるのは「明日まで待てないほど、緊急な仕事はない」という考え方です。ポジティブに表現すれば「1日に発生する仕事を集めて、必ず次の日にやる」と言い換えられます。つまり、常に仕事に1日分の「バッファー・ゾーン」を設ける考え方なのです。イメージをつかんでいただくために簡単に説明すると、以下の3 ステップです。

ステップ1
今日、新たに発生した仕事を集めておく

ステップ2
仕事を類別する

ステップ3
類別した方針に従って、翌日まとめて処理する

 

私の場合、どうも、目の前のお客さんに意識を全振りしてしまう傾向があるようで、極端な話、お客さんとの面談の度に、「このお客さんのためにすぐに動かないと」と、抱えている仕事の優先順位が変わってしまうこともしばしば。

この「バッファー・ゾーン」の意識が少なかったと反省しました。

 

●「マニャーナの法則」の原則は次の2つ。

1つは「新しく発生した仕事は『明日やる』を基本にする」、

もう1つは「クローズ・リストを使う」である。

 

今日発生した仕事は「明日やる」を基本にすると、仕事が発生する都度今日のタスクに加えて優先順位を考える、といったことが必要なくなって、ずいぶんと気持ちが楽になって、思考にも余裕が生まれました。

この法則に従えば、一日の終わりには、翌日のタスク(=「明日やる」ことにしたタスク)はもう決まっていることなります。

そして、翌日のデイリーに書き出したタスクの一番下に線を引いて、いったんリストをクローズする。
翌日は淡々とクローズ・リスト内のタスクを消化していく。
そのように、仕事のやり方を根本的に見直しました。

 

仕事をしていて、一番やる気が出るのはどんな時でしょうか?答えは「仕事が予定どおり進んでいる」と実感する時です。

 

そう。やっぱりこれなんですよね。
今日やろうと決めたことが、すべて完了したときの充実感。

いやあ、仕事術系の本では、久しぶりに大当たりの本でした。

この本を読んでからは、心穏やかに仕事ができるようになったと感じています(笑)。

 

本書にはほかにも、

  • 推奨するタスク・ダイアリーの具体的な使い方
  • 「ダッシュ法」
  • 「ファースト・タスク」

など、取り組んだその日からすさまじい効果を実感できるテクニックがいくつも出てきます(Amazonより)。

特に、仕事の優先順位に振り回される傾向があるスモールビジネス・オーナーは、ぜひ手に取ってみることをお勧めします。

 

それにしても、スタンディングデスク導入のきっかけになった本しかり、1冊たった1500円ほどで素晴らしいアイデアを手に入れることができたと思うと、つくづく、本を買うということは、「ローリスク・ハイリターンな投資だよなあ」思った次第です。

Amazonリンク 「仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則 完全版」/マーク・フォースター (著), 青木 高夫 (翻訳)

 

追伸

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西荻窪の経営・起業アドバイザー/財産承継コンサルタント。 「経営の原理原則」をテーマに研究を重ね、これまで数多くのクライアント支援から得た経験と、自らの事業活動による実証を加えたノウハウ・ドゥハウを体系化。 企業経営者、特にスモールビジネス・オーナーの転ばぬ先の杖となり、「経営の原理原則を実践する経営者を増やしてハッピーな世の中を創る」ことを使命とする。 また、「借り入れ時に個人保証を求められる中小企業経営者にとっては会社の財産も個人の財産も一体」との現実、「事業承継にまつわる諸問題」などとも向き合いながら、クライアントの財産承継コンサルティングに取り組む。 「経営と財産は両輪」との信念のもと、クライアントの身近な参謀役(アドバイザー)として日々活動している。 家族は妻と息子と猫(キジトラ雄)。中野(自宅)⇄西荻窪(事務所)を行ったり来たり。