小規模企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)、何ができる?①


 

「DX(デジタルトランスフォーメーション)」って言葉、最近よく耳にするようになりましたよね。

DXとは、簡潔に言うと、デジタル技術で「社会や生活の形を変える」こと。

新聞を読んでいると、「DX注目企業」、「DX関連銘柄」など、DXというと、資金力のある大企業関連の記事がほとんどだと思います。

今回のテーマは、「我々のような小規模企業がDXに取り組むとしたら、何ができる?」

小規模企業にとってのDXの考え方、DXに取り組む際のステップなどについて見ていこうと思います。

 

1. そもそもDXとは?

小規模企業のDXについては、経済産業省のWebサイト、「ミラサポplus」の記事(「デジタル・トランスフォーメーション」DXとは何か? IT化とはどこが違うのか?)が分かりやすいので、引用しながら見ていきましょう。

まず、経済産業省は、DXをこのように定義づけています。

“企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること“

 

「ビジネス環境の激しい変化」は、コロナ禍によって加速していることもあり、スモールビジネス・オーナーの誰もが肌で感じ、理解していることだと思います。

その根底には、「人との接触を極力避けたい」などといった「顧客や社会のニーズ」の変化があり、商品やサービス、あるいはビジネスモデル自体の「変革」の必要性が高まっています。

それらの「変革」に、データとデジタル技術を活用する。

また商品やサービスだけでなく、業務そのものや、業務プロセスについてもデータとデジタル技術を活用して「変革」し、事業の持続・成長・発展を実現する。

小規模企業のDXについては、おおよそこのような理解になるのだと思います。

 

2. 小規模企業がDXに取り組む際のステップ

同じく経済産業省のWebサイト、「ミラサポplus」の記事にある、「一般的な「DX」の導入ステップ」を見てみましょう。

 

「「デジタル・トランスフォーメーション」DXとは何か? IT化とはどこが違うのか?」記事より引用。

 

DXで典型的なものとしては、例えば、「ペーパーレス化」が挙げられると思いますが、「アナログだったことをデジタルにすること」が、DXの第1ステップとなります。

デジタル化を進めると、業務効率が高まって、生産性が向上します。
そしてここで大事なのが、デジタル化によるノウハウとデータを蓄積すること。
これが第2ステップになります。
例えば、紙の書類をスキャンしてPDF化し、クラウド上でPDFデータを管理・蓄積します。

そしてこれらの蓄積されたデジタルデータを活用することが第3ステップになります。
例えば、スキャンしてPDF化したデータをクラウド上で管理すれば、ネットにさえつながっていれば、いつでも、どこでも、複数のデバイスで必要なデータにアクセスすることができます。

「ペーパーレス化」はほんの一例です。

デジタル化によってトランスフォーメーション(変革)させるのは、

  • 商品・サービス
  • ビジネスモデル
  • 業務そのもの
  • 業務プロセス
  • 組織の在り方

など、あらゆるビジネス分野におよびます。

少し長くなったので、次回は、小規模企業のDXに使えるアプリを紹介しようと思います。

 

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西荻窪の経営・起業アドバイザー/財産承継コンサルタント。 「経営の原理原則」をテーマに研究を重ね、これまで数多くのクライアント支援から得た経験と、自らの事業活動による実証を加えたノウハウ・ドゥハウを体系化。 企業経営者、特にスモールビジネス・オーナーの転ばぬ先の杖となり、「経営の原理原則を実践する経営者を増やしてハッピーな世の中を創る」ことを使命とする。 また、「借り入れ時に個人保証を求められる中小企業経営者にとっては会社の財産も個人の財産も一体」との現実、「事業承継にまつわる諸問題」などとも向き合いながら、クライアントの財産承継コンサルティングに取り組む。 「経営と財産は両輪」との信念のもと、クライアントの身近な参謀役(アドバイザー)として日々活動している。 家族は妻と息子と猫(キジトラ雄)。中野(自宅)⇄西荻窪(事務所)を行ったり来たり。