人のお悩み解決にフォーカスしたビジネスであれ


 

今回は、「仕事柄、起業・独立相談を受けることが多い」シリーズです。

会社・法人設立手続きの流れ・手順・ポイント – 行政書士 鉾立榮一朗事務所

「長期的に続くビジネスであるかどうかの基準」をテーマにお話ししようと思います。

 

「長期的に続くビジネスであるかどうかの基準は何ですか?」

そう相談されたら、

「それは、人のお悩み解決にフォーカスしたビジネスかどうか?
これに尽きるのではないでしょうか?」

と答えます。

起業・独立を考える人は、多くの場合、起点が「これをやりたい」になっています。
(「そうせざるを得ない」人や、「単に節税目的」の人も一定数いますが)

ビジネスを推し進める動力は「情熱」であることが多いため、その思いは否定しません。

でも、ビジネスを長期的に続けるなら、着眼点を「人の悩み」に置く必要があります。

「私がやりたい」ではなく、「どうすればお客さんの悩みが解決されるのか」。

人のお悩み解決にフォーカスしたビジネスであれば、近い将来ビジネスが立ち行かなくなってしまうリスクを大きく軽減することができるでしょう。

この基準は、私の仕事のように直接的に人の悩みを解決するサービスを扱うビジネス(鉾立榮一朗事務所)だけでなく、その対極にあるような、人に喜びや楽しみを提供するエンターテイメントを扱うビジネスにも当てはまると考えています。

どんなビジネスでも、対象となるお客さんの購買行動の根幹には、必ず悩みがあるからです。

 

たとえば、飲食店。

2歳の息子がいる我が家では、毎週のように、

「今週末はどこに遊びに連れて行こうか…?」

「近くに子連れで行けるお店はあるかな…?」

「子供が食べられるメニューはあるかな…?」

と悩んでいます。

子連れとなると、どうしてもファミレス(定番はサイゼリヤ)が多くなりがちなので、Webで調べて良さげなお店が見つかればラッキー。
「行ってみよう!」となります。

 

対象となるお客さんは、

  • どんな悩みを持っているのか?
  • 悩みの解決手段を持っているのか?
  • 現状の悩みの解決手段に、どんな不満を持っているのか?
    (決してサイゼリヤが悪いといっているわけではありません。)

これらの点を深く検討したうえで、扱う商品・サービスがお客さんのお悩みを解決できるとすれば、ビジネスが長期的に続く確率が大きく高まると思います。

 

追伸

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西荻窪の経営・起業アドバイザー/財産承継コンサルタント。 「経営の原理原則」をテーマに研究を重ね、これまで数多くのクライアント支援から得た経験と、自らの事業活動による実証を加えたノウハウ・ドゥハウを体系化。 企業経営者、特にスモールビジネス・オーナーの転ばぬ先の杖となり、「経営の原理原則を実践する経営者を増やしてハッピーな世の中を創る」ことを使命とする。 また、「借り入れ時に個人保証を求められる中小企業経営者にとっては会社の財産も個人の財産も一体」との現実、「事業承継にまつわる諸問題」などとも向き合いながら、クライアントの財産承継コンサルティングに取り組む。 「経営と財産は両輪」との信念のもと、クライアントの身近な参謀役(アドバイザー)として日々活動している。 家族は妻と息子と猫(キジトラ雄)。中野(自宅)⇄西荻窪(事務所)を行ったり来たり。