自分の会社を設立する理由【スモールビジネス編】


 

最近、鉾立榮一朗事務所では、会社設立の相談が増えています。

 

 

ご相談者から話を聞くと、会社を設立しようとする理由は、大きく次の3つのパターンになります。

 

1. 個人事業主から「法人成り」する

まず、すでに個人で事業を行っている方が「法人成り」するパターンになります。
ちなみに「法人成り」とは、「個人事業主が手続きを行い、株式会社や合同会社などの法人に成り代わること」(Wikipedia)をいいます。

 

【事例1 フリーのプログラミング講師から、プログラミング教室の立ち上げへ】

現在、ある会社から業務委託されてフリーでプログラミング講師をされているAさん(20歳代)。

「自分の会社を設立し、プログラミング教室を立ち上げたい」とご相談がありました。

また、「せっかく会社を立ち上げるのだから、自分が関心のある事業にどんどんチャレンジしていきたい」と今後の展望をお話しされました。

 

【事例2 個人事業主の一人親方から、会社設立&建設業許可取得へ】

現在個人事業主として、建設現場の足場を組む仕事をされているBさん(30歳代)。

取引先から建設業許可の取得を求められたとのことで、「年内に会社の設立と建設業許可を取得したい」とご相談がありました。

 

一番オーソドックスなのは、このパターンになります。

 

2. これまでのキャリアを活かして独立する

次が、「これまでのキャリアを活かして独立する」パターンになります。

 

【事例3 長年勤めた会社の役員を退任し、新会社を設立】

Cさん(50歳代)は、長年役員を務めてきた会社が近い時期にM&Aで買収される予定があり、そのタイミングで独立することを計画されていました。

新しく設立する会社は、現在の会社で行ってきた事業のほか、新しい事業も手掛ける予定とのことでした。

 

【事例4 自分の専門領域でコンサルタントとして独立】

外資系企業数社で、主に人事畑を歩んでこられたDさん(59歳)。

間もなく還暦を迎え、会社との契約も年内に終了する予定とのことで、これを機に、自分の専門領域である組織開発や人材育成の分野でコンサルタントとして独立することを検討されていました。

その際に、「個人事業主として始めるのがいいか、始めから会社を設立するのがいいか」とご相談がありました。

 

【事例5 経営者となりステップアップしたい】

投資用不動産を扱う会社で、仕入・企画・開発・販売などの経験を積んでこられたEさん(30歳代)。

これまでの経験を活かして自分の会社を設立し、経営者となりステップアップしたいとのご相談がありました。

 

自分がよく知っている業界、あるいは熟知している仕事であるため、成功する確率が高いのがこのパターンになります。

 

3. 「副業」「複業」を始める

最後が、「副業」あるいは「複業」を始めるパターンになります。

 

【事例6 貿易実務を熟知。「副業」を行うための会社を設立】

貿易会社で農産物の輸出入の仕事をされているF様(40歳代)。

貿易実務を熟知していることから、自分の会社を設立し、「副業」として「農産物に限らず自分の目にかなった様々な商品の輸出入を行いたい」とご相談がありました。

 

【事例7 海外駐在員としてのポジションを活かす「副業」】

現在、商社で海外駐在員として働くG様(40歳代)。

海外駐在員としてのポジションを活かしながら、日本に会社を設立し、「副業」として「中古機械の輸出入を行うビジネスを始めたい」とご相談がありました。

 

【事例8 「複業」で数社のオーナーに】

現在、ある会社の営業責任者としてバリバリ働いているH様(40歳代)。

本業にまい進する一方で、会社を数社所有されていて、それぞれの会社を実務パートナーに任せる方式で経営されているとのこと。

こうなると、「副業」というより、「複業」という方が近いのかもしれません。

あらたに「将来有望なビジネスと実務パートナーを見つけたので会社を設立したい」とご相談がありました。

 

「副業」や「兼業」については政府が推進していることもあり、企業でも解禁ないし制限緩和の動きが進んでいるようです。

最近ご相談が増えているのがこのパターンになります。

 

ちなみに、私自身は、現在、

を並立して行っています。

 

もしあなたが、会社設立手続きに関してモヤモヤしていることがあれば、こちらのページをご参考にしてみてください。

鉾立榮一朗事務所Webサイト 会社・法人設立手続きの流れ・手順・ポイント

 

今後の方針を立てる上でのご参考となれば嬉しいです。

 

 

追伸

また、ビジネスに関する「気づき」や「学び」があったらお伝えしますね。

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西荻窪の経営・起業アドバイザー/財産承継コンサルタント。 「経営の原理原則」をテーマに研究を重ね、これまで数多くのクライアント支援から得た経験と、自らの事業活動による実証を加えたノウハウ・ドゥハウを体系化。 企業経営者、特にスモールビジネス・オーナーの転ばぬ先の杖となり、「経営の原理原則を実践する経営者を増やしてハッピーな世の中を創る」ことを使命とする。 また、「借り入れ時に個人保証を求められる中小企業経営者にとっては会社の財産も個人の財産も一体」との現実、「事業承継にまつわる諸問題」などとも向き合いながら、クライアントの財産承継コンサルティングに取り組む。 「経営と財産は両輪」との信念のもと、クライアントの身近な参謀役(アドバイザー)として日々活動している。 家族は妻と息子と猫(キジトラ雄)。中野(自宅)⇄西荻窪(事務所)を行ったり来たり。