自分の会社を設立するメリットとデメリット【スモールビジネス編】

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前回の記事では、自分の会社を設立しようとする理由として、大きく3つのパターンがあることと、8つの事例をご紹介しました。

自分の会社を設立する理由【スモールビジネス編】

鉾立榮一朗事務所では、まだ会社を設立しようか迷っているお客さんからの相談もよく受けます。

そのときは、自分の会社を設立するメリットとデメリットについて、お客さんと一緒に整理して考えるようにしています。

 

1. 自分の会社を設立するメリット

まずメリットです。

大きく次の3つのメリットが考えられます。

 

1-1. 社会的信用

会社を設立して法人化することで、一般的に、個人でビジネスをするよりも社会的信用が高まることが期待できます。

例えば、お客さん。

あなたのビジネスの商品・サービスを購入しようとして、どんな店なのかWebサイトをチェックしたとき、個人でやっている店よりも、法人でやっている店の方が、安心感が高まることが期待できます。

次に、取引先。

初めてある商品を仕入れようとするとき、販売元にとっては、一般的に売り先が個人よりも法人の方が、取引リスクが軽減すると考えるものです。
(「業歴」を重視することもあると思いますが)

中には、法人でないと取引できない販売元や元請けがあったりするため、法人の方が、よりビジネスチャンスが広がると考えられます。

では、求人についてはどうでしょうか。

パート先やアルバイト先を探している人にとっては、雇い主が個人よりも、法人の方が安心と感じるかもしれません。

 

1-2. 税金面で個人より法人の方が有利となることがある

会社を設立して法人化すると、税金面で個人よりも法人の方が有利になることがあります。

自分一人で行うようなスモールビジネスの場合は、次の2つの節税メリットについて知っておくといいと思います。

①個人と法人の税率の差

個人の所得税の税率は最高55%ですが、法人税の税率はざっくり20~30%程度です。
一般的には、個人の課税所得が年間400万円を超えてくると、法人の方が税金面でメリットが出てきます。

②役員報酬が取れる(「給与所得控除」がある)

個人の場合は、売上から必要経費を差し引いた「事業所得」に課税されますが、法人の場合は、会社から役員報酬を取って、「給与所得」として税金が課税されます。
この「給与所得」には、「給与所得控除」(65~220万円)が認められているため、その分課税所得が下がり、税金が下がります。
もちろん、役員報酬は全額経費になります。

 

1-3. モチベーション

自分の会社を設立することで、心機一転し、モチベーションが高まることが期待できます。

不思議なもので、「株式会社〇〇」といった商号を決めて、「代表取締役」といった肩書がつくと、なんだか自分がステップアップしたようで、ビジネスに対するモチベーションが上がるものです。
(ただ、これはすぐに慣れてしまうでしょう)

 

2. 自分の会社を設立するデメリット

次に、デメリットです。

大きく次の2つのデメリットが考えられます。

 

2-1. 初期コストがかかる

会社を設立する際に、初期コストがかかります。

①株式会社の場合、公証役場に支払う定款認証手数料
⇒ 約92,000円
※合同会社の場合は、定款認証手数料は不要。
※電子定款を作成すると、印紙代4万円が節約できます。

②株式会社の場合、法務局に納める登録免許税
⇒ 150,000円(資本金約2140万円まで)
※合同会社の場合は、60,000円(資本金約857万円まで)

③専門家に手続き依頼する場合、専門家費用
⇒ 各事務所の報酬体系による

 

2-2. 運営コストがかかる

会社を設立して法人化すると、なんやかんやで運営コストが個人よりもかかることがあります。

例えば、現在個人事業主として、自力で確定申告の手続きをしていたとしても、会社を設立して法人化すると、自力で確定申告の手続きをするのは結構複雑で大変な作業になります。

そうなると、税理士さんに報酬を支払って、確定申告の手続きを依頼することになるかもしれません。

また、会社を設立して法人化すると、社会保険への加入が必要になります。

役員報酬の設定額にもよりますが、この社会保険料の毎月の負担(法人と個人が折半)が、最初は結構重いと感じると思います。

社会保険の届出や計算も、慣れないうちは自分でやるのは結構複雑で大変かもしれません。
そうなると、社労士さんに報酬を支払って、手続きや計算などを依頼することになるかもしれません。

 

以上、自分の会社を設立するメリットとデメリット【スモールビジネス編】でした。

まだ会社を設立しようか迷っているときに参考になると嬉しいです。

 

もしあなたが、会社設立手続きに関してモヤモヤしていることがあれば、こちらのページを参考にしてみてくださいね。


鉾立榮一朗事務所Webサイト 会社・法人設立手続きの流れ・手順・ポイント

 

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鉾立 栄一朗
西荻窪の経営・起業アドバイザー/財産承継コンサルタント。 「経営の原理原則」をテーマに研究を重ね、これまで数多くのクライアント支援から得た学びと、自らの事業活動による実証を加えたノウハウ・ドゥハウを体系化。 企業経営者、特にスモールビジネス・オーナーの転ばぬ先の杖となり、「経営の原理原則を実践する経営者を増やしてハッピーな世の中を創る」ことを使命とする。 また、「借り入れ時に個人保証を求められる中小企業経営者にとっては会社の財産も個人の財産も一体」との現実、「事業承継にまつわる諸問題」などとも向き合いながら、クライアントの財産承継コンサルティングに取り組む。 「経営と財産は両輪」との信念のもと、クライアントの身近な参謀役(アドバイザー)として日々活動している。 家族は妻と息子と猫(キジトラ雄)。中野(自宅)⇄西荻窪(事務所)を行ったり来たり。