突発的な「問題」や「危機」にいつも振り回されていないか?
こんにちは、鉾立です。
40歳を過ぎたころから、健康にとても気を遣うようになりました。
というのも、うちの事務所は自宅から歩いて1分。移動はバイクか車が多いので、ほとんど歩かない日もざらです。はじめは体重が気になって糖質制限ダイエットに一時期ハマりましたが、それだけだとなんだか体が弱っていくような、、、これは何か運動をやらないとマズいなあという漠然とした危機感から、ランニング、筋トレ、フットサルをはじめました。
ランニングと筋トレは始めてから約1年、フットサルは半年ほど経ちますが、結果として、体が疲れにくくなり、仕事のパフォーマンスが目に見えて向上しました。(加えて、異分野での人脈構築や、人と会話するときのネタになる、という副次的効果も。)
「健康」という「重要な事柄」ではあるけれど、仕事をするうえでは「緊急ではない」ことに時間を投資することによって、結果として仕事の成果に大きな影響を与えることができる、ということを実感として学びました。
「時間管理」の重要な概念
この「緊急ではないが、重要な事柄」にフォーカスするという考え方は、書籍『7つの習慣』/スティーブン・R.コヴィー(著)に「時間管理のマトリックス」という概念とともに詳しく紹介されています。
すでにご存知の方も多いと思いますが、あらためておさらいしておきましょう。
「時間管理のマトリックス」とは、私たちのすべての活動を『緊急度』と『重要度』という2つの軸によって4つの領域に分けることができる、という概念のことです。
■第一領域(図の左上)・・・Ⅰ 必須
「緊急かつ重要な領域」
<具体例>
- 締め切りのある仕事
- クレーム処理
- せっぱつまった問題
- 病気や事故
- 危機や災害 etc.
■第二領域(図の右上)・・・Ⅱ 生産性とバランス
「緊急ではないが、重要な領域」
<具体例>
- 人間関係づくり
- 健康維持
- 準備や計画
- 勉強や自己啓発
- 品質の改善 etc.
■第三領域(図の左下)・・・Ⅲ 錯覚
「緊急であるが、重要ではない領域」
<具体例>
- 突然の来訪
- 多くの電話
- 多くの会議や報告書
- 無意味な接待やつき合い
- 雑事 etc.
■第四領域(図の右下)・・・Ⅳ 無駄
「緊急でも重要でもない領域」
<具体例>
- 暇つぶし
- 単なる遊び
- だらだらSNS
- 待ち時間
- 多くのテレビ etc.
せっぱつまった問題への対応や、病気や事故への対処など、第一領域が「緊急かつ重要」なのはよく分かります。が、(自分への戒めも含めて)突然の来訪や無意味なつき合いなど、「緊急であるが、重要ではない」第三領域の事柄に時間を奪われていないか、ということをよく考える必要があります。
第三領域の事柄は、意識すれば、多くのことは自分でコンロトールすることが可能です。(この点については別の機会に詳しくお伝えしたいと思います。)第四領域の事柄については今さら多くを語る必要はないでしょう。
そして本書では、「時間管理のマトリックス」における第二領域、すなわち「緊急ではないが、重要な領域」に集中することが何よりも大事であると指摘しています。
効果的に人生を営む人は、第三領域と第四領域を避けようとする。なぜなら、それは緊急であろうがなかろうが、重要ではないからである。そして、この人たちは第二領域に時間を投資することにより、第一領域の問題をなくしていくようにする
ここでのポイントは、第二領域「緊急ではないが、重要な事柄」に時間を投資すれば、そもそも第一領域の問題がなくなることがあるということです。
- 運動に時間を投資すれば、病気になるリスクが減る
- 計画づくりに時間を投資すれば、締め切りのある仕事に余裕をもって取り組める
- 商品やサービスの品質改善に取り組めば、クレーム処理に費やす時間が減る
よくよく考えてみればどれも当たり前のことですが、「緊急ではない」ことなだけに、意識してやらないと後回しになってしまいがちなんですよね。
なぜ、いつも突発的な「問題」や「危機」(=第一領域)に振り回されるのか?
その一つの答えは、第二領域「緊急ではないが、重要な事柄」にフォーカスしていないから、と言えるのではないでしょうか。
「もし、常日頃から行っていれば、あなたの私生活の質、仕事の業績、または結果を著しく向上させる活動がそれぞれひとつずつあるとするなら、それは何だろうか」 そうしたインパクトを持つ活動は、すべて第二領域の活動である。それを実際に行えば、あなたの効果性は劇的に向上するだろう
今の私にとって重要な第二領域の活動は、
- 健康維持
- 準備や計画
- 勉強や自己啓発
です。
特に健康ネタは今アツいです(笑)。いい情報があればぜひ教えてください。
あなたにとって重要な第二領域の活動とは?
追伸
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鉾立 栄一朗
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