「書く仕事」の質を高める方法→熟成時間を管理する


こんにちは、鉾立です。

「書く仕事」の質を高めるには、仕事の成果物を熟成させる時間が必要だと考えています。

仕事の後に、成果物から一旦離れて熟成時間を置くと、冷静かつ客観的に成果物を捉えることができて、仕事の質を高めるポイントが見つかるからです。

また、「書く仕事」の成果物を計画的に熟成させるには、そのための時間を管理することが重要だと考えています。

ラブレター理論

 

夜に書いたラブレター、朝になって読み返してみたら、、

「こんな恥ずかしい文章よく書いたな、、(汗)」と後で後悔することがあるように、書いたものから一旦離れて時間を置くと、冷静かつ客観的に物事を見られるものです。(「今どきラブレターを書くことなんてないわ!」とつっこまれそうですが(汗))

これは仕事でも同じこと。

例えば、

・提案書
・プレゼン資料
・ブログ
・メルマガ
・SNSetc.

「書く仕事」の成果物を対外的にリリースする前に、一旦頭から離して熟成時間を置くと、より良い表現方法がひらめいたり、文法の間違い、単純な誤字脱字などの間違いが見つかって、仕事の質が高まります。

 

逆算思考

 

私の場合、この熟成時間を置くことの効果が体感的に分かってからは、対外的にリリースするデッドラインまでにいかにして熟成期間を確保するか、熟成時間の管理が重要だと考えるようになりました。

例えば、お客さんに提案書を渡す打合せの日時が決まったら、逆算して、数日前に提案書を作成する仕事を設定し、熟成時間を設けます。

毎日の仕事の優先順位を決めるときも、「書く仕事」の熟成時間を考慮して決めています。

例えば、ブログのアップが11時30分なら、遅くても11時には一旦執筆を終わらせて、30分ほど熟成時間を置きます。

その方が、仕事の質が明らかに高まるという効果が分かっているからです。

 

フィードバックにも有効

 

自分以外の他者の「書く仕事」に対してフィードバックを行う際にも熟成時間は有効です。

例えば、仕事上のパートナーと共同でクライアントに提出する提案書を作成するとき。

パートナーが作成した提案書にフィードバック(コメント、赤入れなど)を行うときは、いきなりその作業に取りかからずに、提案書を一読してから一旦離れて熟成時間を置きます。

それからフィードバック作業を行う方が、頭の中で情報が整理され、より良い表現方法のアイデアがかなりの確率で浮かびます。

他者の「書く仕事」に対するフィードバックを行う際も、デッドラインから逆算して、いつ自分の脳に情報を放り込んで熟成させるか、その時間を管理するようにしています。

 

質よりスピードを優先することもある

 

熟成時間を置くと明らかに仕事の質が高まることは、経験則として分かっています。

とはいえ、仕事の質よりスピードを優先することもあります。

例えば、チームで仕事をしていて、「書く人」と「チェックする人」の役割分担が明確である場合は、「書く人」が仕事を寝かせるよりも、未熟成の段階でも「チェックする人」に仕事を渡した方が、結果的に質とスピードが両立できることがあります。

うちで言うと、あるクライアントさんのブログ運営はこの方式で行っています。

クライアントさんの事業所への訪問時、毎回ブログ記事を1本完成させるのですが、2台のPCを使ってGoogleドキュメントでブログ記事用のドキュメントを共有し、クライアントさんが記事を書くのとほぼ同時に私がリアルタイムで記事を校正しています。だいたい15分〜30分ほどで1記事(1500字ほど)が完成します。

 

「書く仕事」を行う際は、書いた後に熟成時間を置く。そしてそのための時間を管理する。

仕事の質を高める方法としておススメです。

 

追伸

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西荻窪の経営・起業アドバイザー/財産承継コンサルタント。 「経営の原理原則」をテーマに研究を重ね、これまで数多くのクライアント支援から得た経験と、自らの事業活動による実証を加えたノウハウ・ドゥハウを体系化。 企業経営者、特にスモールビジネス・オーナーの転ばぬ先の杖となり、「経営の原理原則を実践する経営者を増やしてハッピーな世の中を創る」ことを使命とする。 また、「借り入れ時に個人保証を求められる中小企業経営者にとっては会社の財産も個人の財産も一体」との現実、「事業承継にまつわる諸問題」などとも向き合いながら、クライアントの財産承継コンサルティングに取り組む。 「経営と財産は両輪」との信念のもと、クライアントの身近な参謀役(アドバイザー)として日々活動している。 家族は妻と息子と猫(キジトラ雄)。中野(自宅)⇄西荻窪(事務所)を行ったり来たり。