商売にも演出は必要か?
今回のテーマは、「商売にも演出は必要か?」。
“演出”というと、なんだか、真っ当に商売をしていないような、ちょっとネガティブなイメージを持つ人もいるんじゃないかと思います。
もちろん、ウソや誇張、ヤラセ、粉飾など、お客さんを騙すようなことをするのは絶対にダメ。
でも、もし私が「商売にも演出は必要か?」と聞かれたら、イエスと答えます。
むしろ、お客さんのために、演出はやるべきことだと考えています。
<目次>
“演出”とはどんな意味?
演出の意味を辞書で調べてみると、、
1 演劇・映画・テレビなどで、台本をもとに、演技・装置・照明・音響などの表現に統一と調和を与える作業。
2 効果をねらって物事の運営・進行に工夫をめぐらすこと。「結婚式の―」「―された首班交代劇」
これを例えば、「自社サイトの演出」としてあてはめてみると、次のような意味になると思います。
- 自社サイト上で、コンセプトをもとに、サイトデザイン・ロゴ・文章・図表などの表現に統一と調和を与える作業。
- 反応をねらって自社サイトの運営・更新作業等に工夫をめぐらすこと。
こう考えると、演出が自社サイトの見せ方上必要なこと、また運営上必要なことであることが分かると思います。
商売では、どのように演出するか?
では、具体的にどのような演出をすべきなのでしょうか?
例えば私が自社サイトの演出で気を付けているのは、次の3つの視点になります。
1. 自社の世界観が伝わる演出ができているか
お客さんに自社の世界観が伝わると、記憶に残してもらえたり、好意的な印象・関心を持ってもらえたりします。
分かりやすいのは、サイトデザインやロゴ。
これらが自社の商品・サービスのイメージと合っていると、自社の世界観を伝えやすいと思います。
加えて、売り手の想いや、その想いに至った経歴なども、自社の世界観を伝えるのに役立つと思います。
2. 見やすく、わかりやすく、納得できる演出ができているか
せっかくWebサイトを訪れてもらっても、見にくい、わかりにくいサイトは、中身がどれだけよくても離脱されてしまう可能性が高まります。
(特にスマホ経由だとそれが顕著。)
そこで、
- フォントのサイズを統一する
- 適宜、見出しをつける
- 一つの文章をなるべく短くする
- 単語の強調のルール(太字、文字色など)を統一する
- 図表を多く使う
など、表現に統一と調和を与えて、見やすく、わかりやすくする必要があるでしょう。
また、コンテンツの情報に納得できないと、最終的な行動にはつながりません。
例えば、鉾立榮一朗事務所Webサイトのランディングページでは、お客さんに納得してもらうために、文章は「PASBECONA」というメッセージ構成を軸に作っています。
※参考 【第一人者のコピーライティング技術100】ウェブ時代のセールスメッセージの構造「PASBECONA」の威力
この構成に沿って文章を読み進めていくと、納得感が得られて、行動してもらえる可能性が高まるからです。
3. 行動しやすくなる演出ができているか
実際に行動するまで「最後の一押し」の段階まで来ているお客さんのために、行動しやすくなるための演出はめちゃくちゃ重要だと思います。
例えば、
- 購入方法や申し込み方法が「直感的に」よくわからない
- 返品やキャンセル対応の有無がわからない
- 営業時間がわからない
のは、最後の最後にボトルのキャップが閉まっているようなもの。
反応を自ら減らしている可能性があります。
導線の設計で行動のしやすさを担保したうえで、
- 「今すぐ」
- 数量限定
- 期間限定
などの言葉を、嘘偽りなく伝えるといいと思います。
「売らんがための演出」ではなく、「お客さんのための演出」。
これは絶対に必要だと思います。
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鉾立 栄一朗
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