コロナ禍でもビジネス(仕事)を継続して行く腹が決まったら行うべきこと②【スモールビジネス編】


 

前回の記事では、コロナ第3波の本格化を前にして、ビジネス(仕事)を継続していく腹が決まったら、

やること(施策)の洗い出しと優先順位づけの確認

を行うこと。

そして、やるべきこと(施策)としては、まずは「資金の手当て」について、財務面から、キャッシュの「出」を最小化し、「入り」を最大化する施策についてお話ししました。

コロナ禍でもビジネス(仕事)を継続して行く腹が決まったら行うべきこと①【スモールビジネス編】

今回は、次の一手を打ち出すために必ず行っておきたい、「好調企業の研究」についてお話ししようと思います。

 

1. 好調企業の研究

最近、「世界の企業、4社に1社最高益」(2020年11月15日付日経新聞)という記事を読みましたが、コロナ禍でも、業績が落ちるどころか業績を伸ばしている企業があります。

これは何も「巣ごもり消費」の需要をつかんだ大企業や、デジタルトランスフォーメーションに成功した大企業に限った話ではなく、我々のようなスモールビジネスでも、同じように業績を伸ばしている企業があります。

そんな好調企業の情報を、

  • ネット
  • SNS
  • 信頼できる人・コミュニティ

などで集めてみることから始めます。

例えば、こちらのYouTubeチャンネルでは、

  • 【今、お客さんが集まるリアル店舗の営み】
  • 【今売れているお店の本質】
  • 緊急事態宣言後に起きた2つの店での出来事

など、コロナ禍でも好調な企業の情報を知ることができます。

小阪裕司チャンネル

 

また、最も身近な事例として、

・最近の自分の購買体験

を振り返ってみることも良いと思います。

 

1-1. 表面的な現象だけでなく、好調の本質を考える

このような企業は、なぜコロナ禍においても好調なのでしょうか?

そこには必ず理由があるはずです。
その理由を考えてみましょう。

ここでのポイントは、外から見える表面的な現象だけでなく、好調の本質を考えるということ。

そして、好調の理由は、多くの場合はたった1つの理由だけでなく、いくつかの理由が複合的に重なり合っているものです。

それらの理由を、仮説でいいので様々な角度から考えてみます。

例えば、このご時世ですから、「この店は、コロナ感染のリスクが低いという安心感がある」ことが考えられるかもしれません。

また、「〇〇のために、どうしても買う必要がある」など、ある顧客層にとっては必要性が高い商品・サービスであるかもしれません。

あるいは、「出せるお金の範囲内で、満足感が高い」など、費用対効果に優れた商品・サービスなのかもしれません。

「お客さんとの関係性ができているから、同じ商品でも、“この人から買いたい”と思う」のかもしれません。

さあ、ほかには?

 

1-2. 「この商品・サービスを、今、買わなければならない理由」を考える

好調の本質を考えたら、次に、「この商品・サービスを、今、買わなければならない理由」を考えます。

「購買行動を引き起こす強い動機は何なのか?」と言い換えても良いでしょう。

例えば、

「今すぐ手に入れて、早く問題を解決したい」
「今買わないと、売り切れてしまうかもしれない」
「今のタイミングでは、これがベストの選択だ」

といった理由が考えられるかもしれません。

 

1-3. 自分のビジネスに当てはめて考える

好調企業の「好調の本質」、「この商品・サービスを、今、買わなければならない理由」を考えたら、それらの理由を、自分のビジネスに当てはめて、再現可能かどうか考えてみます。

このときのスタンスで最悪なのは、「うちのビジネスは特殊だから、参考にならない」とせっかくの情報を見限ってしまうこと

「この理由はお客さんに伝わっていないかも。試してみよう」といったスタンスでどんどん取り入れると良いでしょう。

これらの理由を自分のビジネスで表現することができれば、カンと経験だけで施策を考えるよりも、業績アップの確率は格段に上がると思いますよ。

 

追伸

また、あなたのビジネスに役立つ情報をお届けしますね。

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西荻窪の経営・起業アドバイザー/財産承継コンサルタント。 「経営の原理原則」をテーマに研究を重ね、これまで数多くのクライアント支援から得た経験と、自らの事業活動による実証を加えたノウハウ・ドゥハウを体系化。 企業経営者、特にスモールビジネス・オーナーの転ばぬ先の杖となり、「経営の原理原則を実践する経営者を増やしてハッピーな世の中を創る」ことを使命とする。 また、「借り入れ時に個人保証を求められる中小企業経営者にとっては会社の財産も個人の財産も一体」との現実、「事業承継にまつわる諸問題」などとも向き合いながら、クライアントの財産承継コンサルティングに取り組む。 「経営と財産は両輪」との信念のもと、クライアントの身近な参謀役(アドバイザー)として日々活動している。 家族は妻と息子と猫(キジトラ雄)。中野(自宅)⇄西荻窪(事務所)を行ったり来たり。