50代がこれから始めるビジネスの正解は?


 

先日、東洋経済オンラインに、「シニア起業に異変「50代の起業相談」急増の理由」という記事が掲載されていました。

記事によると、近年の「プチ起業ブーム」を牽引する主役は、50代の現役世代であるとのこと。

50代は、会社での働き方への疑問を持つ一方で、まだまだやる気と能力があるため、会社にしがみつくよりも、自分の夢や好きなことに取り組むことを選ぶ人が増えてるそうです。

確かに、鉾立榮一朗事務所で会社の設立手続きをサポートするお客さんは、40~50代の方が多いです。

一方で、50代は、住宅ローンの返済や教育費などでお金がかかる人も多く、まだまだ稼ぎが必要な年代。

起業の失敗は避けたいところだと思います。

起業をする際に重要となるファクターの一つが、どんな業界や市場に参入するか、という点です。

今回は、50代がビジネスを始めるときに、どんな業界や市場に参入するべきか、というテーマでお話ししようと思います。

一般的に、業界や市場は、「成長産業」「衰退産業」に分けられます。

成長産業とは、

  • 需要が増えている
  • 新しい技術やサービスが登場している

などの要因で、将来性が高いと見られる産業です。

逆に、衰退産業とは、

  • 需要が減っている
  • 既存の技術やサービスが飽和している

などの要因で、将来性が低いと見られる産業です。

では、50代がビジネスを始めるときは、将来性が見込める成長産業に参入すべきでしょうか?

それとも逆張りで衰退産業に参入すべきでしょうか?

答えは、一概には言えません。

どちらにもメリットとデメリットがあるからです。

成長産業に参入する場合は、需要が高くて利益率も高い可能性がありますが、同時に競争は激しくなる可能性があります。

また、新しい商品・サービスを提供するためには、大きな資金や専門知識などが必要になる場合もあります。

衰退産業に参入する場合は、需要が低くて利益率も低い可能性がありますが、同時に競争は少なくなる可能性があります。

また、既存の商品・サービスを改善したり、ニッチな市場を見つけたりすることで、差別化や付加価値を高めることができる場合があります。

では、どうやって決めればいいのでしょうか?

私のおすすめは、次の3つのポイントを踏まえて、どんな業界や市場に参入するべきかを考えることです。

  1. 人の数×悩みの大きさ
  2. 自分の情熱
  3. 自分の得意なこと

人の数×悩みの大きさとは、提供する商品・サービスが解決する問題(悩み)を持っている人(顧客)の数と、その問題(悩み)の深刻度(大きさ)を掛け合わせたものです。

これが大きければ大きいほど、ビジネスは成功しやすくなるでしょう。

自分の情熱は、長くそのビジネスを続けられるかどうかを見極める基準となります。

ビジネスを始めるときには、多くの問題や困難に直面するもの。

それを乗り越えるためには、自分が本当にやりたいことや楽しいと思えることを見つけることが大切です。

また、自分の得意なことを活かすことで、競合との差別化や付加価値を高めることができます。

以上の3つのポイントを踏まえて、自分の貢献価値が高い業界や市場を選ぶことが、失敗しないビジネスへの第一歩だと思います。

 

追伸

また、ビジネスに関する「気づき」があったらお伝えしますね。

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西荻窪の経営・起業アドバイザー/財産承継コンサルタント。 「経営の原理原則」をテーマに研究を重ね、これまで数多くのクライアント支援から得た経験と、自らの事業活動による実証を加えたノウハウ・ドゥハウを体系化。 企業経営者、特にスモールビジネス・オーナーの転ばぬ先の杖となり、「経営の原理原則を実践する経営者を増やしてハッピーな世の中を創る」ことを使命とする。 また、「借り入れ時に個人保証を求められる中小企業経営者にとっては会社の財産も個人の財産も一体」との現実、「事業承継にまつわる諸問題」などとも向き合いながら、クライアントの財産承継コンサルティングに取り組む。 「経営と財産は両輪」との信念のもと、クライアントの身近な参謀役(アドバイザー)として日々活動している。 家族は妻と息子と猫(キジトラ雄)。中野(自宅)⇄西荻窪(事務所)を行ったり来たり。