【マーケのアイデア】不完全なものを無くしたいという欲求
最近、個人的に、黒色のスニーカーを新調したいなあと思っています。
黒色のスニーカーがあると、私が持っている服とコーディネートしやすくて便利なのですが、今持っている黒色のスニーカーのソールが消耗してきているので買い換えたいんですよね。
このように、人は、不完全なもの(こと)があると、それを無くしたい(解消したい)と考えるものです。
今回は、この欲求にフォーカスしたマーケティングのアイデアをシェアしようと思います。
<目次>
1. ツァイガルニク効果とは?
この「不完全なものを無くしたいという欲求」は、「ツァイガルニク効果」という心理学用語で説明することができます。
“ツァイガルニク効果は、人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象。”
つまり、人は、達成できていないことや、中断していることが気になってしまいがちだということです。
私で言うと、持っている服とコーディネートしやすい黒色のスニーカーが欠けているので、黒色のスニーカーが気になってしかたがないというわけです。
2. この欲求を応用したマーケティングアイデア
この「不完全なものを無くしたいという欲求」を自社のマーケティングに活かすとすると、次のようなアイデアが考えられます。
2-1. シリーズものとして提案する
例えば、
「この本を全巻揃えたい」
「この作家の作品を一とおり揃えたい」
「この素材のパンを一とおり食べてみたい」
このような欲求に対しては、商品を「シリーズものとして提案する」といったアイデアが考えられます。
2-2. コーディネートを提案する
例えば、
「この服に合うバッグが欲しい」
「このシャツに似合うパンツが欲しい」
「このパンツに似合うシューズが欲しい」
このような欲求に対しては、商品の「コーディネートを提案する」といったアイデアが考えられます。
2-3. 統一感を提案する
例えば、
「色はブルー系で統一したい」
「同じ柄のもので統一したい」
「インテリアは北欧デザインで統一したい」
このような欲求に対しては、商品の「統一感を提案する」といったアイデアが考えられます。
2-4. 対策・施策を提案する
例えば、
「相続対策として、今できる対策をすべてやっておきたい」
「家猫のストレス対策として、猫が喜ぶオモチャを複数買い揃えたい」
「新規事業立ち上げのための施策として、商品開発、補助金申請、ECサイトの制作にチャレンジしたい」
このような欲求に対しては、目的を実現するための「対策・施策を提案する」といったアイデアが考えられます。
2-5. 知識を提供する
例えば、
「この野菜の産地と調理方法が知りたい」
「この作品がどのように作られたのか知りたい」
「専門家として、知らない知識をインプットしておきたい」
このような欲求に対しては、商品・サービスに関する「知識を提供する」といったアイデアが考えられます。
ちなみに、息子はいま、ドライブタウンというくるまのオモチャシリーズに夢中です。
すでに9台のくるまを買っているのですが、まだもっていないくるまを見ると、「これ!(欲しい!)、これ!(欲しい!)」とせがまれます。
さて、何台まで増えることやら(笑)
追伸
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鉾立 栄一朗
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