起業、独立に向かない人とは?


 

今回は、「仕事柄、起業・独立相談を受けることが多い」シリーズです。

会社・法人設立手続きの流れ・手順・ポイント – 行政書士 鉾立榮一朗事務所

「起業(独立)に向かない人は、どんな人ですか?」

そう相談されたら、次のように答えます。

 

1.決断がなかなかできない人

物事を決めるときにアレコレ迷ってしまうような、決断がなかなかできない人は、起業・独立には向かないと思います。

起業・独立の準備段階であれば、時間的な余裕をもって、仕事環境を整えたり、設備・備品を揃えたり、資金を工面したりすることができます。

ところが、ビジネスをスタートさせると、時間的な余裕がない中での決断の連続の日々が待っています。

決断がなかなかできないのは、ほとんどの場合、間違えたり失敗したりするのが怖いから。

でも、小さな間違いや失敗を恐れずに、どんどん決断して先に進んだ方が、事業が速く軌道に乗る可能性が高まります。

間違いや失敗にすぐ気づけば、次の一手を素早く繰り出すことができます。

そうした間違いや失敗の積み重ねが、強い経営を形づくることになります。

 

2.自己中心的な人

自分中心で物事を考えてしまう、自己中心的な人も独立・起業には向かないでしょう。

ビジネスは、お客さんに選んでもらって、買ってもらうことではじめて成り立ちます。

自分の感性だけで、自分が良いと思っている商品・サービスを一方的に売っているだけでは、早晩ビジネスの限界が訪れると思います。

一緒に働くスタッフとの関係でもそう。

自己中心的な経営者に、人はついてこないものです。

スタッフが定着せず、人の問題に悩まされることになると思います。

「この地域でやるには時代が早かった」
「分かってくれるお客さんがいない」
「良いスタッフに恵まれない」

など、起こった結果を他責にするような人は、ビジネスを軌道に乗せるのは難しいと思います。

 

3.サラリーマンマインドが染み付いた人

サラリーマンマインドが染み付いた人も、起業・独立には向かないでしょう。

典型的なのは、

  • 自腹で自己投資などしたくない
  • やってもやらなくても同じお金しかもらえないなら、やらない方がいい
  • 借金は悪

といった考えを持った人。

事業というのは、物的・人的資本を調達・投下して、利潤を得ようとするもの。

サラリーマンマインドのままでは、いくら優れた事業アイデアがあったとしても、それは絵に描いた餅のままで終わってしまうのが関の山だと思います。

 

裏を返せば、

  • 決断が速い人
  • 顧客視点、客観的視点を持てる人
  • 事業家マインドを持つ人

は、起業・独立して、優れた経営者になる資質が十分にあると思います。

 

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西荻窪の経営・起業アドバイザー/財産承継コンサルタント。 「経営の原理原則」をテーマに研究を重ね、これまで数多くのクライアント支援から得た経験と、自らの事業活動による実証を加えたノウハウ・ドゥハウを体系化。 企業経営者、特にスモールビジネス・オーナーの転ばぬ先の杖となり、「経営の原理原則を実践する経営者を増やしてハッピーな世の中を創る」ことを使命とする。 また、「借り入れ時に個人保証を求められる中小企業経営者にとっては会社の財産も個人の財産も一体」との現実、「事業承継にまつわる諸問題」などとも向き合いながら、クライアントの財産承継コンサルティングに取り組む。 「経営と財産は両輪」との信念のもと、クライアントの身近な参謀役(アドバイザー)として日々活動している。 家族は妻と息子と猫(キジトラ雄)。中野(自宅)⇄西荻窪(事務所)を行ったり来たり。