目標を設定する際のポイント


目標設定

 

新年明けましておめでとうございます、鉾立です。
本年も宜しくお願いいたします。

ところで、
今年の目標設定は終わりましたか?

人によっては、

  • 1年の区切りは誕生日だから、目標設定は誕生日に行う
  • 年度末は3月だから、4月スタートに合わせて目標を設定する
  • 会社の決算が10月だから、会社とプライベートの目標は別々に立てている

など、様々な考え方があると思います。

 

あなたは、いつ目標を設定していますか?

私の場合、仕事ベースでは会社Change&Revivalと個人の行政書士業の事業年度は1月~12月。プライベートでは正月家族と過ごしますが、毎年恒例で、「今年は○○をやる」などと話し合います。

そもそも大晦日があって新年を迎えるということ自体、抵抗し難い「一年の区切り」ですよね。

やはり「一年の計は元旦にあり」。
ということで、私は年初にすべての目標を設定するようにしています。

元旦はちょっと慌ただしいので、1月2日がベストですね。
今年も1日かけて目標を設定しました。

本稿では、私が目標を設定する際のポイントをシェアしたいと思います。

 

目標を設定する際のポイント

ステップ1  ①ワクワクする目標を設定し、②現実的に計画し、③柔軟に実行する

まず心構え的な話です。

京セラの創業者、稲盛和夫さんの言葉に次の有名な言葉があります。

 

 

楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する

 

この言葉を初めて知ったときは「なるほど~」と思ったのですが、それっきり、ある意味 “標語として”(実践せずに) 頭の中に残ったままでした。

が、最近石原明さんの著書『「成功曲線」を描こう。』を読んで、ようやく「そういうことか!」と腑に落ちました。

本書によると、大きい目標を持ったほうがドキドキワクワクして、潜在意識もより活発に動くとのこと。要は、潜在意識(無意識)が目標の達成を助けてくれるというイメージですね。

そこでまず、あれやこれや妄想しながら、今年1年かけて達成したい①ワクワクする目標を見つけて、設定します。前年から仕込んでいるネタがあれば、そのネタの可能性を広げてみるのもいいですね。

「目標」と「行動計画」は必ずセットになります。次に、その目標を実現させるための月次計画を立て、さらにその月次計画を実現させるための週間計画、そしてそれを1日の計画に落とし込む、というように②現実的に計画していきます。

あとは一年を通じて計画通りに実行し、目標達成!といきたいところですが、筋書き通りにいくことってまずありませんよね。そんなときは当初の計画にあまり固執せず、トライ&エラーを繰り返しながらPDCAを回していく、というように、計画は③柔軟に実行するというスタンスが大事なのだと思います。

ステップ2  自分の「役割」から目標を立てる

次に、具体的に目標を立てる際のポイントです。

あなたが立てる目標は、仕事の目標ですか?
それともプライベートの目標ですか?

せっかくなので、この際、仕事もプライベートも一緒に目標を立ててみてはどうでしょう?
プライベートあってこその仕事、その逆もまた然りです。

書籍『7つの習慣』では、計画プロセスの最初のステップとして、「役割を定義する」という概念を紹介しています。

自分の「役割」には、例えば次のようなものがあると思います。

1. 夫・父親(妻・母親)
2. 経営者
3. 上司
4. 友人
5. 趣味
6. 健康
etc.

あなたには、社会的、個人的に、どのような役割があるでしょうか?

それぞれの役割ごとに目標を設定していくとうまく整理できると思います。

ステップ3  まず大きな目標を立てて、それを細分化する

目標を設定するときは、まず大きな目標を設定し、そこからさらに目標を細分化させます。

そこで役立つのがマインドマップです。

マインドマップ

 

 

 

 

 

 

私が使っているのは、iPhoneアプリのSimpleMind+

直観的に操作ができて、とても使いやすいのでおススメです。

中心トピックから自分の「役割」の枝を出して、大目標 → 中目標 → 小目標と細分化していきます。

  • この目標を達成するためには、この仕事(数字)が必要
  • ずっと手つかずだった目標をすべて洗い出してみよう
  • 今年はこんなことにもチャレンジしてみよう

と、連想ゲームのように、どんどんマップを広げていきます。

なかなか楽しい作業です。

ステップ4  数字目標は前年実績の●倍にする

あなたは、売上や年収、貯蓄など、数字の目標をどのように設定していますか?

あえて大きな数字をぶち上げて自分(や社員)にプレッシャーをかける、という考えもあるかもしれませんが、現実味のない(イメージできない)数字は目標にする意味がないでしょうし、数字ばかり追いすぎると目的を見失う恐れもあります。なによりワクワクしないですよね。(様々な事情でどうしてもクリアしなければならない数字もあるかもしれませんが、、)

この点に関して、株式会社武蔵野の小山昇社長は次のようにおっしゃっています。

 

 

5年で売り上げを2倍にするには、5年連続で毎年15%ずつ売り上げを伸ばす必要があります

 

すなわち、毎年前年売上の1.15倍を達成していけば、5年で売上を2倍にできるということです。

私の場合はもう少し成長イメージが強いので、数字については3年でおおよそ2倍になるように、前年実績の1.25倍を目標とします。

ステップ5  手帳等に書き込む

最後に、目標と行動計画を手帳等に書き込みます。

目標の達成は行動・実行の先にあるものです。立てて終わりではなく、毎日の積み重ねがあってこそ実現するもの。が、ほっとくと人はすぐに忘れてしまいますよね。

手帳を毎日眺めたり、デスク近くの壁に紙を貼り付けるなど、目標と行動計画は毎日目に触れるように工夫したいものです。

最後に、私が使っている目標設定シートをご紹介します。
ダウンロードできるようにしてありますのでぜひご活用ください。

<使い方>
先に、今年達成したい「大きな目標」と「月次の目標」を手帳等に書き出します。
続いて、このシートを使って「1日の時間計画」、「1週間の行動計画」に落とし込んでみてください。

●1日の時間計画+1週間の行動計画(※A4・複数・2枚で印刷)

●1日の時間計画+1週間の行動計画【記入例】

 

では、本年も良い年にしましょう!

鉾立

 

追伸

目標設定を起業・独立・新規事業立ち上げに活かす方法はこちら

https://hokodate-eiichilaw.com/business/startup/

 


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西荻窪の経営・起業アドバイザー/財産承継コンサルタント。 「経営の原理原則」をテーマに研究を重ね、これまで数多くのクライアント支援から得た経験と、自らの事業活動による実証を加えたノウハウ・ドゥハウを体系化。 企業経営者、特にスモールビジネス・オーナーの転ばぬ先の杖となり、「経営の原理原則を実践する経営者を増やしてハッピーな世の中を創る」ことを使命とする。 また、「借り入れ時に個人保証を求められる中小企業経営者にとっては会社の財産も個人の財産も一体」との現実、「事業承継にまつわる諸問題」などとも向き合いながら、クライアントの財産承継コンサルティングに取り組む。 「経営と財産は両輪」との信念のもと、クライアントの身近な参謀役(アドバイザー)として日々活動している。 家族は妻と息子と猫(キジトラ雄)。中野(自宅)⇄西荻窪(事務所)を行ったり来たり。