横浜マラソンチャレンジを通して身に付いた自己マネジメント術
(この写真は横浜マラソンとは関係ありません、、)
昨年2月、初マラソンで青梅マラソン10kmを走った後、
「もう当分マラソンはいいかな、、、」
「10kmでこのキツさならフルマラソン(42.195km)なんて絶対無理!」
と思っていたのですが、当事務所のアソシエイト・パートナーの中田さんに飲みの席で説得され、酔った勢いで申し込んで抽選に当たってしまった横浜マラソンのフルマラソンに先日参加してきました。
横浜マラソン2016
http://www.yokohamamarathon.jp/2016/
さすが参加者2.5万人、沿道応援者数65万人の大きな大会とあって、この日の横浜はマラソンで一色。参加者の中には着ぐるみやコスプレ姿で走る人がいたり、参加者だけでなく、沿道で声を枯らしながら応援している方もいたりして、たくさんの人々が自分が主役となって楽しんでいる姿が印象的でした。
さて、私のレース内容はどうだったのかというと、、、
スタートはGグループという一番後ろのグループだったので、レース開始後、順番待ちでなかなか動き出せず、先頭から約20分ほど遅れてようやくスタート地点から出走。
普段の練習通り、1kmあたり7分~7分30秒ぐらいのゆったりペースで走り始めました。
これは前回の青梅マラソンでの反省で、周りのペースに飲まれて前半オーバーペースになってしまって、後半にへばってしまったから。
ビジネスでは長期的な戦略が大事ですが、これはマラソンでも全く同じですね。
今回は前半10kmぐらいまでは周りのランナーにどんどん追い越されようが、どーぞどーぞとマイペースを貫きました。
折り返しの20km過ぎくらいからは、走るペースは変わらないものの、歩いたり休憩しているランナーたちを横目に徐々に順位を上げていきました。
キツくなり始めたのは、やはりよく言われている30kmを超えたあたりから。
心肺機能(呼吸)は問題ないものの、膝と足首への負担が蓄積され、走るフォームが徐々に崩れてきます。
変なフォームになって余計な負担が増えないように、ランニング本で学んだ「丹田(たんでん)・骨盤・肩甲骨」という言葉を呪文のように何度も繰り返しながら走りました。
ペース配分はここまで5kmを36~37分ぐらいで走っていましたが、30km過ぎからは一気に5km40分ペースに。
周りのランナー達も、歩いたり沿道でストレッチしている人の数が多くなり、私も途中で何度も「もう歩いてしまおうか」と心が折れそうになりました。
35kmからの残り7kmはさしずめ精神修行のようでしたが、「この日に合わせてトレーニングを積んできたんだ」という自信が、メンタル面の支えになりました。
残りの400mは最後の力を振り絞ってこの日一番の全力疾走!(といってもフラフラですが)
5時間50分のタイムでフィニッシュしました。(追記:ネットタイムは5時間23分でした)
(ようやくフィニッシュ!もうヘロヘロですわ、、)
某オリンピックメダリストの名言、「自分で自分をほめたい」というのは冗談ですが、やはりフルマラソンを走り切った充実感はハンパなかったです。
帰り道、一緒に参加した仲間と近くの日帰り温泉「万葉倶楽部」に立ち寄り、大ジョッキのビールで祝杯を上げました。(仲間5人、無事、全員完走しました!)
横浜マラソンチャレンジを通して身に付いた自己マネジメント術
ここで、横浜マラソンチャレンジを通して身に付いた自己マネジメント術を、3つのステップに分けてシェアしたいと思います。
●ステップ1 計画段階
横浜マラソンの抽選に申し込んで、当選結果が出たのは昨年の10月中旬頃のこと。なんせ初のフルマラソンなので、「とにかく完走する」ことを目標に定めました。制限時間は6時間30分ですが、途中にいくつかの関門(足切り)があるので、そこで終了、という事態だけは避けたいなと。
とりあえず年末頃にランニング本「金哲彦のランニング・メソッド」/金 哲彦 (著)を購入し、そろりそろりと近所の石神井公園を走り始めました。(↑ちなみにこの本は初心者にはめっちゃいい本です)
平日の3日は早朝に3km走って、週末に10kmぐらい走ればなんとかなるかな?と思っていたのですが、知り合いの複数のマラソン経験者に話を聞くと、どうやら「フルマラソンを走るなら、ハーフマラソン(20km)ぐらいは経験しておいた方がいい」らしいじゃないですか。
ちゃんと計画を立てないとヤバいかも!
ということで、ランニングポータルサイトのRUNNETで直近の大会を調べてみると、結構いろんな大会があるんですね。このサイトには他に「走友会・クラブ会員募集」というページがあって、まずは、そこで目に留まった快体健歩さんのマラソンレース対策講習会に参加することにしました。
今年の1月にその講習会に参加。これが良かった。
まず座学で、
- 目標タイムとペース配分(5kmごとの自分のペースを守る)
- 本番までのトレーニング計画
- 大会当日のスケジューリング
- 食事と睡眠
- 本番の走り方
などを学び、
実技では、
- 故障時の体のケア
- ランニングフォームのアドバイス
- ペース走
などを学びました。
これで一気に目が覚めましたね。
早速手帳とにらめっこしながら、本番から逆算して月間・週間のトレーニング計画を立てました。
●ステップ2 トレーニング段階
この時点で、本番まであと8週間。
平日の3日は早朝5km走ることにして、
週末の長距離ランは、
- 1~2週目 → 10km(石神井公園)
- 3週目 → 15km(皇居3周)
- 4週目 → 20km(快体健歩さんのマラソン練習会に参加)
- 5週目 → 25km(皇居5周)
- 6週目 → 30km(皇居6周)※ここまでが練習量のピーク
- 7週目 → 10km(石神井公園)※直前は落とす
を走り、計画通りにトレーニングをこなして本番を迎えました。
●ステップ3 当日
そして当日。
マラソンレース対策講習会に参加したとき、「30kmまでは普段のトレーニング通りで大丈夫。本当のマラソンは30kmから」と聞いていたので、「とにかく30kmまでは普段通りの走りをしよう」と心がけました。
あとは冒頭に書いたレース内容の通りです。
繰り返しになりますが、「この日に合わせてトレーニングを積んできたんだ」という自信が、本当に精神的な支えになりました。
大きなことを成し遂げるときに役立つテクニック
自分にとって本当に気づきの多かった横浜マラソンですが、今、あらためて思うことを最後にシェアします。
それは、エレファント・テクニックというマネジメント術。
象を前にして、「あれを食べろ」と言われたら、大概の人は途方に暮れてしまうだろう。だが、答えは簡単である。象を細かく切って食べればいい。今日は象のステーキ、明日は象のスキヤキ、明後日は象煮、その次の日はゾースイといった具合である。あんな大きな象も、小さく分ければいつの間にか食べ尽すことができる。ーというわけで、大きなものをマネージ可能な小片に小さく分けて処理するのを、「エレファント・テクニック」という。
大きな目標や課題を前にした時には、ちいさく分解してみるといい。見かけ上どんなに難しそうに見えたものでも案外簡単に処理できるものである。見かけの大きさに惑わされずに処理しやすい大きさに区切って考えるのがエレファント・テクニック。
大きなことを成し遂げるときは、細分化することが大事だということ。
私にとって大きなチャレンジだった横浜マラソン。あらためて大事なことを学ばせてもらいました。
申し込むように勧めてくれた中田さんに感謝ですね。
ランニングもせっかく習慣になったので、これからも平日3日の早朝5kmランは継続していこうと思います。
でも、フルマラソンは当分お休みでいいかな(^^;)
あなたは今年、どんな大きなことを成し遂げる?
追伸
これまで行き当たりばったりの経営をしてきたけど、これからは計画的に経営に取り組みたいという方はこちら
↓
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鉾立 栄一朗
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