人材募集に悩むスモールビジネス・オーナーのための採用戦略

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こんにちは、鉾立です。

現在うちの事務所はスタッフを雇用しない方針で事業を行っています。

その方が身軽ですし、仕事柄、自社で内製化するよりも外部のパートナーと連携しながら進める仕事が多いからです。

でも、飲食店や、介護事業を経営しているクライアントさんのように、実際問題として、人を採用しないと回らないビジネスもあります。

特に今は、超売り手市場という環境の中、中小のサービス業には人材採用に悩むお店や会社が多いと思います。

今回は、最近読んだ本で、小さな会社のための採用戦術を指南した良書があったのでご紹介しようと思います。

 

小さな会社★採用のルール

こちらがその書籍。

 

 

まず帯を見ると、こんな目を引くコピーが書いてあります。

 

「給料・時給」「待遇」「求人・ウェブ広告」では、大企業に勝てない!

 

うーむ。確かに。

給料や時給、待遇は、もちろん就労するにあたって大事な要素になりますが、これだけの動機で働くとしたら、もっと条件の良い職場があればすぐに仕事を変えようと思ってしまうわけで。

求人広告やウェブ広告は、基本的に、同業他社と横並びで条件面を比較されます。

これはクライアントさんの求人をサポートしていて分かったことですが、ウェブ広告は、同業他社と差別化するために付加情報を掲載しようとしても、文字数や表現方法など、かなり制約を受けることになります。

ましてや、自社のWebサイトへリンクを張ることは基本的にNG。

となると、どうしても、資本力のある大企業と比べると条件面で見劣りしてしまいます。

加えて高額な掲載料や、採用時の高額な成功報酬などが必要で、今の時代、ウェブ広告はスモールビジネスの求人には向かない媒体だと思います。

 

どんな人材が欲しいかは社長の夢や想いで決まる

では、給料や時給、待遇面を前面に打ち出さずに、見込み求職者に対してどのような訴求をすればいいのか。

それについては、次のような記述があります。

 

社長が「夢」や「想い」を話すことは、採用でとても大きな影響力を持つと考えています。 (中略)

・何のためにこの仕事をしているのか?
・仕事を通して、我々はどのような未来を目指しているのか?
・どんな想いを持って生きているのか?

 

この辺りは前回の記事、【マーケのアイデア】コア・ストーリーを語るにも書きましたが、

・ここに至るまでに何があったのか?
・なぜ今、このビジネスをしているのか?
・このビジネスを通じて、将来どんなことを実現したいのか?

といった社長のコア・ストーリーは、見込み客だけではく、見込み求職者に対しても語るべき話なんだと思います。

自分がどんな店・会社で働いているのか、ということは、その人のアイデンティティにも関係すること。

社長の「夢」「想い」に共感し、それを自分事にすることができれば、きっとその人にとって素敵な職場になるはずです。

 

人材採用も「弱者の戦略」でやる!

本書は、弱者の戦略として有名なランチェスター戦略の専門家が執筆しています。

ということで、ここが本書の肝の部分になるでしょう。

 

・来てほしい人材は、どんな人?(=業界・客層戦略)
・来てほしい人材は、どんな能力?(=商品戦略)
・来てほしい人材は、どこから?(=エリア戦略)

 

大企業が強者で、われわれスモールビジネスは弱者です。

弱者の戦略の基本は、「業界・客層」、「商品・サービス」、「エリア」を絞ること。

これは対お客さんの戦略ですが、人材採用もこれと同様に、採用したい人の「属性」「能力」「居住地」を絞るべきなのでしょう。

そして自社のWebサイトやチラシなどで訴求する情報の核になるのがスタッフの声

 

小さなお店の人材採用で一番重要なことは、スタッフインタビューです

 

と記載があるように、

実際に自社で働いてくれているスタッフに、

・ここで働くまでの経緯
・ここで働くことにした決め手
・ここで働いていて感じていること
・ここで働きながらこれから成し遂げたいこと

などをインタビューして、その声を求人情報に反映させると、条件面のみ訴求している競合他社とは異なる次元で採用活動ができるでしょう。

 

そして個人的に参考になったのは、本書で紹介されていた「ストーリー募集チラシ」の事例。

スタッフインタビューを基に作成した「ストーリー募集チラシ」全3篇を、同じエリアに3回間隔をあけてポスティングするというものです。

今はラクスルなど比較的手ごろな価格でエリアポスティングができるので、これは有効なアプローチとして使えそうです。

 

飲食店や介護サービスなど、人材募集・求人に悩むスモールビジネス・オーナー、そしてそんなクライアントさんを持つ士業におススメの一冊です。

 

 

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西荻窪の経営・起業アドバイザー/財産承継コンサルタント 「経営の原理原則」をテーマに研究を重ね、これまで数多くのクライアント支援から得た学びと、自らの事業活動による実証を加えたノウハウ・ドゥハウを体系化。 企業経営者、特にスモールビジネス・オーナーの転ばぬ先の杖となり、「経営の原理原則を実践する経営者を増やしてハッピーな世の中を創る」ことを使命とする。 また、「借り入れ時に個人保証を求められる中小企業経営者にとっては会社の財産も個人の財産も一体」との現実、「事業承継にまつわる諸問題」などとも向き合いながら、クライアントの財産承継コンサルティングに取り組む。 「経営と財産は両輪」との信念のもと、クライアントの身近な参謀役(アドバイザー)として日々活動している。 家族は妻と息子と猫(キジトラ雄)。中野(自宅)⇄西荻窪(事務所)を行ったり来たり。