専門家・専門店の落とし穴
こんにちは、鉾立です。
スモールビジネスは、ニッチな商品・サービスで勝負するのが基本です。
つまり、
・〇〇の専門家
・〇〇の専門店
など。
しかしながら、専門家や専門店には、ある「落とし穴」があります。
もしあなたが、
・既存事業をテコ入れしたい
・新たなビジネスを立ち上げたい
なら、今日の記事は参考になるんじゃないかと思います。
<目次>
専門家・専門店の落とし穴
専門家や専門店の落とし穴とは何か?
それは、
「需要と供給を見誤る」
この一言に尽きるんじゃないかと思います。
「需要があるのに供給が少ないもの」、つまり、その商品・サービスを欲しいと思っているお客さんがいるのに、その商品・サービスを提供している人やお店が少ないのであれば、先を細くしたホースから出る水のごとく、客さんがどっと押し寄せるでしょう。
逆に、
・そもそも、その商品・サービスを必要としているお客さんの数が少ない
・その商品・サービスを提供している人やお店が多すぎる
のなら、たとえそれがどんなに良い商品・サービスであったとしても、ビジネスを継続することは難しくなるでしょう。
でも、需要と供給の関係が簡単に分かるなら、誰もビジネスで苦労しませんよね。
ただ、需要と供給を見誤らないための指針になるものはある、と私は考えています。
ネット型ビジネスの場合
ネット型ビジネスの場合、ある商品・サービスの需要と供給の関係を一番手っ取り早く調べる方法は、Googleのキーワードプランナーを使ってその商品・サービスの検索ボリュームを調べることです。
理想は、検索ボリュームが多くて、競合性が低い商品・サービスであることですが、今日日、そんな商品・サービスは簡単には見つからないかもしれません。
ただ、主にネットを使って収益を上げるスモールビジネスの場合、基本は、競合が少ないニッチな商品・サービスを取り扱うことになると思います。
なぜなら、日本語のサイトなら、マーケットは基本的に日本全国になるから。
ニッチな商品・サービスであっても、スモールビジネスがやっていくのに十分な需要がある可能性があるからです。
そこで狙い目は、検索ボリュームはそこそこあるけど(月間検索ボリューム最低100以上~)、競合性が低い商品・サービスになります。
ニッチな商品・サービスに特化した集客用Webページを作る際は、検索ボリュームのチェックと、競合のWebページのリサーチを欠かさないようにすると良いでしょう。
つまりネット型ビジネスの落とし穴は、
・月間検索ボリュームが100以内(そもそもその商品・サービスを必要としているお客さんの数が少ない)
・競合性が高い商品・サービス(その商品・サービスを提供している人やお店が多すぎる)
を扱うこと。
加えて、
・競合のWebページをリサーチしていない
こと、と言えるでしょう。
店舗型・来店型ビジネスの場合
店舗型・来店型ビジネスの場合は、
・家賃や設備などのコストが大きい
・需要と供給の関係が数字で見えにくい
など、テストがしやすいネット型ビジネスと比べて、一般的にビジネスの難易度が高くなると思います。
ただ、原則としては、
商圏エリアが
・都心の場合は、マーケットが大きいためニッチな商品・サービスで勝負する
・ローカルの場合は、マーケットが小さいため、ニッチ過ぎない商品・サービスで勝負する
ことになると思います。
例えば、フランスの郷土料理であるガレット。
そば粉で作られるクレープのような生地に、生ハムや魚介類などを乗せて食べる料理で、私も人に教えてもらって専門店で食べたことがありますが、教えてもらっていなければ、「ガレット?なにそれ?」ということになると思います。
もし、都心でガレット専門店をやるなら、十分商機があると思います。
それだけのマーケットはあるでしょうから。
でも、ローカルエリアでガレット専門店をやっても、そこに住む人々から馴染みのない料理、よく分からない料理と分類されてしまう可能性が高く、かなり苦戦しそうです。
もし、ローカルエリアでガレットを出す店をやる場合は、多くの人に馴染みのある「フランス郷土料理店」として店を出し、ある程度メニューを揃えて間口を広げて、ウリをガレットにする、など工夫が必要になると思います。
さらには、
・店主自身のキャラクターを売る
・コミュニティを提供する
など、料理とは違う部分で魅力を打ち出す必要があるかもしれません。
逆に、ラーメンなど、多くの人に馴染みのある食べ物の場合は、ローカルエリアであっても、例えば「煮干しラーメン専門店」など、ある程度ニッチな品目で勝負することも可能だと思います。
ちなみに、鉾立榮一朗事務所の場合は、ネット型と来店型が混合するビジネスモデルになります。
事務所で扱っている、あるニッチなサービスの特化型Webページは、
・Webページの検索ボリュームがそこそこある
・Webページの競合性が低い
・競合のWebページにはない独自の情報を発信している
こともあって、
南は沖縄から、北は北海道のお客さんまで、わざわざ当事務所までご相談に見え、ご依頼をいただいています。
もちろん、ビジネスとして成果を出すためには、コンセプト、デザイン、導線設計など複数の要因が必要ですが、少なくとも、今日お話しした「需要と供給を見誤らない」という視点を取り入れれば、ビジネスの土俵には乗るはずです。
ぜひ、ご自身のビジネス、これからやろうとしているビジネスを、この視点からチェックしてみてください。
追伸
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鉾立 栄一朗
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