【マーケのアイデア】「ここまでは無料。この先は有料」


 

昨年11月ぐらいから、アプリ「LINE マンガ」で、『王様ランキング』という漫画にハマっています。

いわゆる冒険・ファンタジーものの漫画なんですが、主人公の小さな王子「ボッジ」が、どうも2 歳の息子とかぶって見えてしまい、感情移入しながら読んでいます。

 

王様ランキング(連載版)|無料マンガ|LINE マンガ
王様ランキング(連載版)|話題沸騰のネットマンガが、ついに電子書籍化!王族の長男で、巨人の両親を持ちながらも、自身は体が小さく、短剣すらまともに振れないほど非力な王子ボッジ。しかも耳が聞こえず、言葉が話せないボッジは、周りからは次期王の器ではないと噂され、どこか空虚な毎日を過ごしていた。しかし、ひょんなことから心が通じる「カゲ」という友達を得て、人生が輝き始める。

 

このLINEマンガ、アプリ内の「毎日無料」から読むと、1日1話、無料で読めて、さらにCMを見ると、もう1話だけ無料で読むことができます。
(つまり、1日2話まで無料で読める)

でも、1日に3話以上読みたい場合や、単行本として読みたい場合、また「毎日無料」から読める話が終わってしまうと、有料(LINEコインを購入)で読むことになります。

いわゆる、

「ここまでは無料。この先は有料」

という仕組みですね。

この仕組み、あなたのビジネスでは取り入れている?

 

「無料」は、集客のための超強力なオファーになる

「無料」は、見込み客の心理的なハードルを下げるため、多くの場合、集客のための超強力なオファー(取引条件)になります。

特に、内容がよくわからない商品・サービスの場合、消費者は「お試し」してみたいと思うものです。

LINEマンガの仕組みもそう。
多くの人が、まずは無料で読んでみて、面白いマンガかどうかを知りたい、と思うわけです。

もっとも、強力なオファーであるがゆえに、使い方によっては、

  • 無料につられて、来てほしくない見込み客まで集まってしまう
  • 「無料ほど高い買い物はない」と逆に不安がられてしまう
  • 無料を期待していない一部の優良顧客から敬遠されてしまう

といった、「無料」の副作用が出ることもあります。

とはいえ、適切に「無料」を使えれば、集客のための強力なエンジンになることも事実。

何を「無料」にするか、どのように「無料」を打ち出すかは、アイデアの出しどころだと思います。

 

「ここまでは無料。この先は有料」の仕組みを設計する

「無料」は、適切に使えれば、集客のための超強力なオファーになります。

もっとも、その先にどのように収益を上げるかが決まっていないと、コストをかけて集客する意味がありません。

そこで、あらかじめ、「①無料 ⇒ ②収益化」までの2ステップを設計しておく必要があります。

このときのマインドとして必要なのは、「無料」は、値引きや安売りではなく、集客への投資と考えること。

商品・サービスの値付けについては、よく、

「安売りをてはいけない」
「はじめからきちんと対価をもらうべき」
「価格は自信のあらわれ」

と言われます。

その通りなのですが、一方で、集客の先の収益化が設計できている戦略的な集客の場合は、「無料」は集客のための投資になります。

仕組みが正しければ、投資をすればするほど収益が上がることになります。

 

自社の商品・サービスにマッチした「無料」を考える

何を「無料」にするかは、アイデアの出しどころになります。

「無料」のアイデアを考える際は、次の3つの切り口から考えると良いと思います。

①競合と差別化できる「無料」とは?
②お客さんにとってありがたい「無料」とは?
③スモールビジネスの場合は、財務的に無理のない「無料」か?

鉾立榮一朗事務所の場合は、毎月第1土曜日に『無料個別相談』を実施していて、初回相談者の依頼までのハードルを下げています。
また、金融機関向けに、営業職員向けの研修講師を無料で行っていて、案件紹介のハードルを下げています。

これらの集客のためのコストは、私(オーナー)自身の時給になりますので、実際のキャッシュアウトはなく、財務的に無理のない「無料」になっています。

 

ちなみに、LINEマンガの『王様ランキング』ですが、、

1日2話のペースで155話まで無料で読めていたのですが、最近とうとう無料の回が終わってしまい、当然のごとく、課金することになりました(笑)。

今後の展開から目が離せません。

 

追伸

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西荻窪の経営・起業アドバイザー/財産承継コンサルタント。 「経営の原理原則」をテーマに研究を重ね、これまで数多くのクライアント支援から得た経験と、自らの事業活動による実証を加えたノウハウ・ドゥハウを体系化。 企業経営者、特にスモールビジネス・オーナーの転ばぬ先の杖となり、「経営の原理原則を実践する経営者を増やしてハッピーな世の中を創る」ことを使命とする。 また、「借り入れ時に個人保証を求められる中小企業経営者にとっては会社の財産も個人の財産も一体」との現実、「事業承継にまつわる諸問題」などとも向き合いながら、クライアントの財産承継コンサルティングに取り組む。 「経営と財産は両輪」との信念のもと、クライアントの身近な参謀役(アドバイザー)として日々活動している。 家族は妻と息子と猫(キジトラ雄)。中野(自宅)⇄西荻窪(事務所)を行ったり来たり。