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こんにちは、鉾立です。

前回の記事、「起業後、続けられなくなってしまう本質的な理由【PAM理論】™②」では、多くの起業家が直面する「キツイ」「割に合わない」と言った感情は、「情熱」があれば打ち負かすことができること、情熱の言語化の重要性、そしてあなた独自の「情熱の源泉」を知るための3つの質問についてお話ししました。

今回は、【PAM理論】™の土台であり基礎となる「能力(Ability)」について、私のケースも交えながら詳しくお伝えしたいと思います。

あなたの核になる事業は?【PAM理論】(概念図)

 

あなたは「情熱」を担保する「能力」を持っているか?

私はサッカーを観るのが大好きです。

テレビやスタジアムで日本代表の試合を見ては、「今日は誰のプレーが良かった(悪かった)」「今日のシステムはイマイチだった」「残りの交代枠はあの選手を使うべきだった」など、あたかも監督になったような気分で友人とサッカー談議に花を咲かせています。

実際、小中高と約10年間、クラブと部活でサッカーにどっぷり打ち込んできましたし、もっとこういう選手起用、システムにすれば強くなるのに!という思いもあります。ゴールが決まったり、大事な試合に勝った日には、やたらとテンションが上がります。

では私は、サッカーの監督や評論家として起業するでしょうか?

いや、そんなことはいたしません。(笑)

例え「情熱」を持っていたとしても、それを実行、実践する「能力」がないと、ただの理想、妄想、机上の空論で終わってしまうからです。(私にとってサッカー観戦は、ストレス発散、明日への活力です!)

ただ、「起業すること」自体が目的になってしまっている人ほど、テンションが上がっているのか、この「能力」の部分を軽視しがちです。

起業はある意味「公式戦」です。「親善試合」ではありません。特に多額の資金を用意して始める事業であれば失敗は許されません。そんな事業に、能力のない素人が参戦してはいけません。

自分の「能力」をきちんと棚卸ししたうえで起業すると、次のようなメリットがあります。

まず、「情熱」 を持てることにあなたの「能力」を重ね合わせた部分は、あなただけのオンリーワンの領域となる可能性が高まります。(どちらかが欠けてたり、弱かったりする起業家が多いため)

また、あなたの能力が明確になればなるほど、あなたは顧客にとって特別な存在(先生、師匠、専門家)となり、競合他社の少ない領域・ポジションで事業をスタートすることができるでしょう。

 

あなたの能力(Ability)を知るための3つの質問

では、「能力」とはいったいどんなものなのでしょうか?

能力とは、「キャリア」、「才能+自分らしさ」、「資産」の掛け算です。

すなわち、あなたのこれまでの

  • キャリア
  • 才能+自分らしさ
  • 資産

を明らかにし、それを掛け合わせたものが「あなたの能力」であると考えます。

世の中には、能力が全く同じという人は誰一人いません。必ずその人独自の能力というものがあります。

あなたはこれから公式戦に臨みます。勝つためには、自分が苦手なポジションよりも、得意なポジションで戦いたいですよね。

でも、そもそも自分が得意なポジションが分からない、、、

そんなあなたに、自分の能力を知るためのヒントになるのが次の3つの質問です。

ぜひ紙に書いて、あなたの能力を棚卸ししてみてください。

 

1. あなたのこれまでのキャリアは?

あなたはこれまでどんな仕事をしてきましたか?

キャリアというのは、あなたが特定の職場で働くことを選択してきた結果、積み上げられたものです。意識的、無意識的にせよ、あなたは「自分が勝負できる領域」をこれまで選んできたはずです。(転職はもちろん、異動についても、あなたは「異動を受け入れる」という選択をしているはずです。)

あらためて、自分が積み上げてきたキャリアを振り返ってみることは、自分の能力を知るためのとても大切なプロセスになるでしょう。

また、業種のみならず、職場でのあなたの「役割」「担当」「ポジション」についても掘り下げてみましょう。

私の場合は、一例を挙げると、

  • 学生時代のアルバイトから新卒入社したインテリアショップで、小売業としての仕入れ・店頭接客・デリバリー業務を経験し、アジアでの展示会買い付け補助で海外ビジネスの雰囲気を感じ取り、輸入インテリア雑貨の全国小売店・設計事務所向け卸事業部の立ち上げと責任者を務め、都内周辺の3店舗と倉庫の在庫管理を担当する(小売業、卸売業、ファブレスメーカー、海外ビジネスの現場がある程度分かるという能力)
  • 司法書士・行政書士・土地家屋調査士事務所で、不動産登記・商業登記の実務、宅建免許などの許認可実務などを体得する(裁判を除く法律手続き分野の業務については一通り分かっているという能力)
  • 企業再生コンサルティング会社で、隣接専門家・実務家との協業体制の活性化に取り組み、クライアントとの面談時のヒアリング技術を学び、経営改善計画の立案に携わり、金融機関交渉と不動産売買の実務を経験し、地域金融機関と顧客相互紹介のパイプを構築し、金融機関の職員向け案件獲得研修会の講師を担当する(企業再生実務、財産コンサルティング実務、地域金融機関や隣接専門家・実務家とのネットワーク構築に明るいという能力)

このようなキャリアを積んで、私だけの「能力」を身につけてきました。

では、あなたの場合は?

 

2.あなたが持つ「才能」、「自分らしさ」とは?

ここで言う「才能」とは、「自分にとっては普通のことでも、他人にとっては大変なこと」。また、「自分らしさ」とは、「他人があなたに対して持つイメージ」と考えます。

が、ここで問題になるのは、自分のことは、自分ではなかなか分からないということなんですよね。(ちなみに、ビジネスではこの「自己客観視ができる」という能力はめちゃくちゃ重要な能力です)

例えば、先日アート系のワークショップに参加したのですが、参加者の中に一人だけ群を抜いてイラストがうまい人がいました。その人にとっては普通に書いたイラストだったのかもしれませんが、絵心のない私にとっては羨むような才能の持ち主だと感じました。(ワークショップの後、その人と副業話で盛り上がりましたw)

「自分らしさ」(「キャラ」とも言います。)も同じです。自分ではなかなか気づかないものです。

なので、一番手っ取り早いのは、人に聞いてみることです。

家族、メンター、見込み客など、信頼の置けるに複数の人「私の才能って何だと思う?」「私にどんなイメージを持っている?」と聞いてみましょう。

私の場合は、一例を挙げると、

  • 客観的に状況を分析したり、的確に問題を指摘するなど、問題解決能力がある」(クライアント経営者)
  • 「オレにはとてもじゃないけどそんなにたくさんのビジネス書は読めないよ。鉾立さんのフィルターを通した情報を教えてもらえれば十分」(クライアント経営者)
  • 昔からの知り合いのようで話しやすい」(クライアント経営者)
  • 専門家の雰囲気はあるけど、専門家特有の敷居の高さはない」(クライアント経営者)

といった、ありがたい、そして自分では気づかなかった、「なるほどー」と思う言葉をもらうことで、自分の「才能」と「自分らしさ」を自覚しました。

※参考 鉾立榮一朗事務所HP お客様の声
http://www.hokodate-jimusyo.com/voice/customers.html

なお、これらの言葉は「起業後」にもらった言葉ですが、「起業前」は、前述した家族、メンター、見込み客(企業再生コンサルティング会社時代のクライアント)のほか、取引先、起業仲間などに聞きまくりました。

では、あなたの場合は?

 

3.あなたが持っている資産は?

ここで言う資産とは、「資金」「財産」「顧客」「人脈」「家族」「居住地」「資格」など、あなたがこれまでの人生で得てきたものすべてです。あなたの資産を書き出してみましょう。

私の場合は、一例を挙げると、

  • 企業再生コンサルティング勤務時代からお付き合いが始まった某信用金庫の支店長たち(その人脈から派生して複数の支店に人的ネットワークが広がるとともに、彼ら地域金融機関特有の課題やスタンスを知ることができたことが、他の信用金庫にネットワークを広げる際の足掛かりとなった)
  • 各種資格(行政書士のほか、宅建、事業承継アドバイザー、ビジネス実務法務、ファイナンシャルプランナー、簿記など、現在、すべての資格をフル活用している。決して資格コレクターではなく、すべて、都度必要を感じて取ったもの)
  • 自宅(起業当初は自宅の一室でスタート。家賃負担というストレスがなかったので、ホームページや営業ツール、ニュースレターの制作、金融機関回りなど、マーケティング活動にまとまった時間をかけられた)

といった資産が、私の起業を後押しし、重たかった「自転車の最初のひとこぎ」の原動力となり、車輪がそろりと回り出す推進力となりました。

では、あなたの場合は?

 

ぜひ信頼の置ける人に自分のことを聞いてみたり、一人の時間を作って、これらの質問の答えを紙に書いてあなたの能力を棚卸ししてみてください。

 

次回は、【PAM理論】™の肝となる 「市場(Market)」について詳しくお伝えします。

どうぞお楽しみに!

 

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起業・経営アドバイザー/財産コンサルタント 「経営の原理原則」をテーマに研究を重ね、これまで数多くのクライアント支援から得た学びと、自らの事業活動による実証を加えたノウハウ・ドゥハウを体系化。 企業経営者の転ばぬ先の杖となり、「経営の原理原則を実践する経営者を増やしてハッピーな世の中を創る」ことを使命とする。 また、「借り入れ時に個人保証を求められる中小企業経営者にとっては会社の財産も個人の財産も一体」との現実に向き合いながら、再起にかけるクライアントの財産コンサルティングに取り組む。 「経営アドバイザーと財産コンサルティングは両輪である」との信念のもと、クライアントの身近な参謀役(アドバイザー)として日々活動している。