スモールビジネス・オーナーの老後は安心?【NISA編】
以前、「スモールビジネス・オーナーの老後は安心?【iDeCo(個人型確定拠出年金)編】」という記事で、小規模企業の経営者や役員が加入できる私的年金、「iDeCo」(イデコ・個人型確定拠出年金)についての情報をシェアしました。
スモールビジネス・オーナーの老後は安心?【iDeCo(個人型確定拠出年金)編】
今回は、個人投資家のための税制優遇制度、「NISA(ニーサ)」についての情報をシェアしようと思います。
<目次>
1. スモールビジネス・オーナー、フリーランスが資産形成に取り組むべき理由
iDeCoの記事にも書きましたが、少子高齢化が進む日本では、将来的に年金の受給額の減額や、受給開始年齢の引き上げが想定されています。
加えて、退職金制度のある会社で働いているサラリーマンと異なり、スモールビジネス・オーナーやフリーランスは、退職金の原資をどうするか自ら考える必要があります。
(いつまでも楽しく働けるのが理想ですが。)
「銀行にお金を預けておけば金利が5%ついた」なんていうのははるか昔の話。
資産を貯めて増やしていく「資産形成」に能動的に取り組んで、預貯金と年金だけの老後資金を補填することを考えるのが現実的だと思います。
2. NISAとは?
例えば、上場株式や投資信託などに投資をした場合、これらを売却して利益が出たときや、配当金を受け取ったときは、その利益に対して約20%の税金がかかります。
NISAは、「NISA口座」という非課税口座を1人1口座設定し、毎年一定金額の範囲内で投資した株や投資信託などから得られる売却益や配当金が非課税になる制度です。
現在NISAには、次の3つの制度があります。
- 一般NISA
⇒ 非課税投資枠は毎年120万円。株式・投資信託等の売却益・配当金等が非課税。非課税期間は最長5年間。 - つみたてNISA
⇒ 非課税投資枠は毎年40万円。一定の投資信託の売却益・分配金が非課税。非課税期間は最長20年間。 - ジュニアNISA
⇒ 0歳~19歳までが対象。非課税投資枠は毎年80万円。株式・投資信託等の売却益・配当金等が非課税対象となる。2023年末で廃止が決定。
「売却益や配当金・分配金に対する税金、約20%が非課税」というだけでもありがたいですが、資産形成においては、「複利の効果」を見逃すわけにはいきません。
「単利」は、「投資元本」に対して利息が付くだけですが、「複利」とは、「投資元本と受け取った利息」に対して利息がつくこと。
利息を毎年受け取らず、利息を投資元本に加えていくので、積立期間が長ければ長いほど、雪だるま式に資産が増えていくことになります。
(もちろん、利息の大小によって資産の増加率は変わってきます。)
NISAは、投資信託を購入する際に、配当金や分配金について「再投資型」と「受取型」を選べるのですが、ここは複利の効果を享受するために迷わず「再投資型」を選びたいところです。
ちなみに我が家では、
- 私が「一般NISA」
- 会社員の奥さんが「積立NISA」
- 1歳9か月の息子が「ジュニアNISA」
を利用して投資をしています。
もちろん投資なので、株価の下落や投資信託の基準価額が下がって資産が目減りするというリスクもあります。
ただ、私の場合は、「歴史的に見れば世界経済は成長を続けているし、これからもそうなるだろう」という長期的なスタンスで投資をしています。
3. NISAを始めるための手続きと運用先
NISAを始めるには、証券会社等に口座を開設する必要があります。
こちらもiDeCoの記事に書きましたが、私は楽天証券で口座を開設。
(ちなみに、奥さんはSBI証券、息子は楽天証券で口座を開設)
昨年2020年1月1日に、iDeCoの加入と一緒にNISA口座の開設を申し込みました。
非課税制度なので、税務署の審査が必要となり、1~2週間ほどで手続きが完了します。
また、iDeCoと同様、NISAは自分で投資商品を選択する必要があります。
私の場合は、NISAを開始した当初は現物株式を数銘柄買っていたのですが、昨年のベストセラー本、『教養としての投資』を読んでから、現物株式を一旦すべて売却して、今は「S&P500」という米国株価指数に連動したインデックスファンド一本に投資をしています。
※なぜ「S&P500」なのかは、詳しくは本書をチェックしてみてください。
かなり明快に「S&P500」の特長を解説しています。
もしあなたが、スモールビジネス・オーナーやフリーランスで、
- 老後資金に不安がある
- 資産形成に取り組みたい
と考えていたら、長期間の積立投資とNISAの利用を検討することをお勧めします。
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鉾立 栄一朗
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