コロナ第3波が本格化する前に確認したい3つのこと【スモールビジネス編】


 

最近、コロナ第3波の本格化を前にして、ビジネスや経営に関する相談が増えてきました。

私の独立前の前職が企業再生コンサルだったこともあって、結構シビアな話をすることになることも多いのですが、、

相談の際は、基本的には次の3つの事項を確認することになります。

  1. 数字の確認・予測
  2. 将来ビジョン、情熱の確認
  3. やること(施策)の洗い出しと優先順位づけの確認

 

1. 数字の確認・予測

まず数字の確認と予測を行います。

具体的には、「コロナ前」から「第3波後」までの期間について、

①収支の推移
②現預金(キャッシュ)残高の推移

を確認・予測します。

 

「①収支の推移」の確認については、毎月の

  • 売上
  • 仕入
  • 人件費
  • 家賃
  • その他経費
  • 利益
  • 返済

をざっくりと出します。

「②現預金(キャッシュ)残高の推移」の確認については、毎月末時点の現預金残高を確認・予測します。

「数字を確認・予測する期間」は、「コロナ前」から「第3波後」までとします。

「コロナ前」とは、緊急事態宣言が発令された2020年4月と比較するため、前年2019年の4月から。

「第3波後」については、第3波がいつまで続くのかは現時点ではわかりませんが、寒くて乾燥する時期が終わるまで続くと想定すると、来年の春頃までは予測しておきたいところです。

そのため、2019年4月から2021年4月までの2年間についての数字を確認・予測します。

 

数字を確認・予測してみると、

〇「漠然と不安だったけど、これなら大丈夫そう」
△「厳しいけど、なんとかなりそう」
×「このままだと危険」

といった状況が見えてくると思います。

 

2. 将来ビジョン、情熱の確認

数字を確認・予測して、状況を把握したうえで、

①今のビジネス(仕事)の将来ビジョン
②今のビジネス(仕事)に対する情熱

を確認します。

数字上なんとかなりそうで、かつ、アフターコロナの世界でも本質的にお客さんから求められるビジネス(仕事)である。

また、数字上なんとかなりそうで、かつ、今のビジネス(仕事)に対する情熱があるのであれば、これからやるべきこと(施策)にも前向きに取り組めると思います。

でももし、

  • 将来的にお客さんから求められるビジネス(仕事)ではなくなる可能性が高い
  • 今のビジネス(仕事)に対する情熱が失われている

のであれば、これからやるべきこと(施策)に集中して取り組むことはメンタル的に厳しいかもしれません。

この困難に耐えて、乗り越えてまで、今のビジネス(仕事)を続けるかどうかについて、真剣に考える必要があるかもしれません。

 

3. やるべきこと(施策)の洗い出しと優先順位づけの確認

ビジネス(仕事)を継続していく腹が決まれば、やるべきこと(施策)の洗い出しと優先順位づけの確認を行います。

ポイントは、

  1. 数字の確認・予測
  2. 将来ビジョン、情熱の確認

を行った後に、「やるべきこと(施策)」に取り掛かるという点になります。

そうでないと、場当たり的に行動して迷走してしまったり、最悪、やめどきを見誤って損害を拡大させることになってしまったりするからです。

やるべきこと(施策)とは、具体的には、

①資金の手当て(コスト削減、返済・支払い猶予、各種給付金、借入など)
②好調企業の研究
③顧客リストの整備

などが挙げられます。

 

長くなりそうなので、次回に続けようと思います。

 

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西荻窪の経営・起業アドバイザー/財産承継コンサルタント。 「経営の原理原則」をテーマに研究を重ね、これまで数多くのクライアント支援から得た経験と、自らの事業活動による実証を加えたノウハウ・ドゥハウを体系化。 企業経営者、特にスモールビジネス・オーナーの転ばぬ先の杖となり、「経営の原理原則を実践する経営者を増やしてハッピーな世の中を創る」ことを使命とする。 また、「借り入れ時に個人保証を求められる中小企業経営者にとっては会社の財産も個人の財産も一体」との現実、「事業承継にまつわる諸問題」などとも向き合いながら、クライアントの財産承継コンサルティングに取り組む。 「経営と財産は両輪」との信念のもと、クライアントの身近な参謀役(アドバイザー)として日々活動している。 家族は妻と息子と猫(キジトラ雄)。中野(自宅)⇄西荻窪(事務所)を行ったり来たり。