うちの会社の事業承継のこと、相談するとしたら誰がいい?
こんにちは、鉾立です。
先週8/24(水)、取引先の東京三協信用金庫様主催の若手経営者塾『Terra小屋』の卒塾生向け勉強会で、事業承継をテーマに講師をしてきました。
勉強会の参加者は、『Terra小屋』卒塾生27名と東京三協信用金庫の理事・支店長・職員様20名の計47名。
約2時間と短い時間の講演でしたが、事業承継の要諦について網羅的に解説させていただきました。
もしあなたが現在後継者の立場なら、今すぐできることについての気づきが得られる内容に、もしあなたが創業社長なら、いずれ直面する課題についての気づきを得られる内容になったと思います。
準備段階でひらめいたアイデア
講師のオファーをいただいたのは、7月上旬頃のことでした。
以前、最寄りの店舗の支店長をされていた時にお世話になっていたNさんが本部の業務部に異動されて、若手経営者塾『Terra小屋』卒塾生向けの勉強会を企画されていました(私自身も『Terra小屋』の3期生です)。
「テーマは『事業承継』でお願いしたいんです。内容は全部お任せしますので、お引き受けいただけないでしょうか?」
とのお話に、「私でお役に立てるなら喜んで」と二つ返事で引き受けさせていただきました。
が、よくよく考えたら、、
これまでの私のクライアントさんは、現在社長(オーナー経営者)である方がほどんどで、言わば、これから会社を「継がせる側」。
片や今回の勉強会の参加者は、現社長(創業者)と後継者(二代目など)が半々。
現社長の「継がせる側」の気持ちはこれまでの経験からある程度分かるけれど、後継者の「継ぐ側」の気持ちは正面から向かい合ったことがないぞと(汗)。
であれば、勉強会までに、知り合いの後継者に会って話を聞いてみよう、と思い立って、数人の後継者・後継社長に連絡しました。
実際に会って話を聞いたのは、
『Terra小屋』3期生で同期の株式会社甲州屋呉服店の志村専務取締役
と、
弊社のパートナー税理士、細井税理士事務所の細井先生。
志村専務は大正12年創業の呉服屋の4代目後継者で、細井先生は2代目所長ですでに事務所を継いでいる方。
最初は取材のつもりでお二方から後継者ならではの悩み、葛藤、新たな取り組みなどをお聞きしていたのですが、これはお二人を勉強会に呼んで、トークセッション形式で壇上にあがってもらって話をしてもらったら、きっと参加者に多くの気づきを提供できるのでは!とひらめいてお二人にオファーしたところ、「喜んで!」と快諾してくれました。
当日の勉強会の様子は?
ということで、当日の内容は次の通り。
第一部は「中小企業のための円滑な事業承継のポイント」と題して、現社長と後継者、それぞれの立場から見た事業承継のポイントについて私が解説しました。
1.現社長の立場から見た事業承継のポイント
◎会社が進む道は三択しかない!その三つの方向性とは?
◎「後継者が若いうちにバトンタッチする」。「体力のある限り現社長がトップを続ける」。事業承継がうまくいくのはどっち?
◎後継者候補が複数いる場合の対処法とは?
◎「事業承継計画」 6つのポイントとは?
◎事業承継のことを相談するとしたら、誰がいい?
◎自社株の承継対策のポイントとは?
◎株価の評価を引き下げるにはどうしたらいい?
◎自社株の承継方法にはどんなものがある? それぞれのメリット、デメリットとは?
◎「経営承継円滑化法」って使えるの?
◎古参幹部と後継者の関係が悪い場合の対処法とは?
◎引退への道筋を社内・社外に「自然に」示すには、どんな肩書にするのが望ましい?
◎財産承継計画の策定にあたって留意すべき基本方針とは?
◎遺言書を作らないと、やっぱりマズいことになる?
2.後継者の立場から見た事業承継のポイント
◎後継者だけが持つビジネス上のアドバンテージとは?
◎「名経営者」、「中興の祖」に学ぶ、後継者としての生き方とは?
◎二代目にとって重要となる経営的視点とは?
◎事業承継に最も欠かせない能力とは?
◎後継者が心がけるべき社長業の「守破離」とは?
◎後継者のうちに身につけておきたい実務とは?
◎後継者が一番やってはいけないこととは?
◎後継者が社内で求心力を持つための秘訣とは?
◎事業承継で、法的に特に重要なこととは?
◎知らないとマズい持株比率の権利とは?
◎ところで、社長って何をする人?
◎幹部にすべき人を選ぶ基準とは?
◎先代の残した問題を、後継社長はどうするべきか?
◎相続人間で分けられるものがない!? 相続トラブルを回避する方法とは?
◎税金をケチってもいいことがない??
そして第二部は、株式会社甲州屋呉服店・志村専務、細井税理士事務所・細井先生、私の3名でトークセッションを行いました。
1.株式会社甲州屋呉服店 専務取締役・志村郷親様
◎今も語り継がれる創業時のエピソードとは?
◎四代目後継者候補としての、「外に出るか?家に入るか?」の決断
◎あるときふっきれた! 後継者としての自覚が芽生えたターニングポイントとは?
◎志村専務が立ち上げた「東京都経営革新奨励賞」を受賞した新サービス(新規事業)とは?
◎志村専務が考える、円滑な事業承継のポイントとは?
2.細井税理士事務所 税理士・細井聡様
◎細井税理士事務所の事業承継のきっかけと、そのタイミングは?
◎税理士である父から最も影響を受けたこととは?
◎細井税理士事務所二代目所長として描く将来ビジョンとは?
◎細井先生が考える、円滑な事業承継のポイントとは?
参加者からいただいたアンケートの抜粋
勉強会の後は、三協さんの本部でアルコールありの懇親会。その後も有志で夜の高田馬場に繰り出しました。
後日、当日ご記入いただいたアンケート用紙を回収。
ホームページ等への掲載についてご了承いただいた方の声をご紹介しますね。
■武蔵野市 K.G様 44歳
Q.貴社の経営上の課題は?
事業展開、営業・販売促進
Q.ご自身の課題は?
現事業と新事業の統合
Q.今やっていることや今後やろうと考えていることは?
先代からのお客様のスムーズな承継
■匿名希望
Q.貴社の経営上の課題は?
管理職者の教育
Q.ご自身の課題は?
実務に時間をとられ、教育・社内勉強会etc.の実施ができない事
Q.今やっていること、今後やろうと考えていることは?
管理職者から担当案件を外す
■中野区 Y.S様 56歳
Q.貴社の経営上の課題は?
アパート、マンションの収入とリフォームローンなどの支払いとのアンバランス。生活費の捻出に困っている。老後の不安!!
Q.ご自身の課題は?
自宅土地(自己所有)の上にアパート併用で配偶者名義の自宅(ローン有り)が建っており、分割が不可能である。分割したい方向を探している
Q.今やっていること、今後やろうと考えていることは?
親子間、兄弟間、夫婦間での売買
Q.外部の専門家を活用するにあたって分かりにくい点や不安な点は?
弁護士、税理士のうち、この問題に詳しいということを見分けることが難しい。相続、不動産 etc…
■匿名希望
Q.貴社の経営上の課題は?
経営戦略、事業展開
Q.ご自身の課題は?
今後の事業承継
Q.今やっていること、今後やろうと考えていることは?
顧問税理士さんと相談
Q.外部の専門家を活用するにあたって分かりにくい点や不安な点は?
ない
Q.本日の勉強会はいかがでしたか?
とても良かった
■匿名希望
Q.貴社の経営上の課題は?
事業承継
Q.ご自身の課題は?
コミュニケーション不足
Q.今やっていること、今後やろうと考えていることは?
コミュニケーションをとる時間をつくる
Q.外部の専門家を活用するにあたって分かりにくい点や不安な点は?
なし
Q.本日の勉強会はいかがでしたか?
わかりやすくて勉強になりました。
■T.O様 42歳
Q.貴社の経営上の課題は?
販売促進
Q.ご自身の課題は?
集客方法
Q.今やっていること、今後やろうと考えていることは?
インターネット
■匿名希望
Q.貴社の経営上の課題は?
事業展開
Q.ご自身の課題は?
地道にやる
■匿名希望
Q.本日の勉強会はいかがでしたか?
とても勉強になりました。また参加したいと思います。
■匿名希望
Q.貴社の経営上の課題は?
事業承継
Q.本日の勉強会はいかがでしたか?
大変良い勉強会でした。
特に二部のトークセッションは楽しく拝聴しました。
■匿名希望
Q.本日の勉強会はいかがでしたか?
レジュメを埋めて配布してほしい
■杉並区下高井戸 ㈲肝心屋 青木人志様 32歳
(未記入)
■匿名希望
Q.貴社の経営上の課題は?
人材育成
Q.ご自身の課題は?
若手の育て方
■新宿区 K.I様 43歳
Q.貴社の経営上の課題は?
事業承継、組織マネジメント
Q.ご自身の課題は?
二代目の選定と教育、マネジメント能力
Q.今やっていること、今後やろうと考えていることは?
合併、外部コンサルに依頼
Q.外部の専門家を活用するにあたって分かりにくい点や不安な点は?
なし
Q.本日の勉強会はいかがでしたか?
とても勉強、気づきがあり、拝聴できてうれしく思います。内容はボリュームが多く活かすのが難しいテーマですが、トークセッションも◎でした。
要約付きのレジュメが欲しい方へ
今回の勉強会のレジュメは、講義の途中で思いついたことやひらめいたことをその場でどんどんレジュメに記入してもらえれば、という意図があったため、目次だけ記載したとてもシンプルなものでした。
★当日使用したレジュメはこちら
↓
●H28.8.24『Terra小屋』事業承継勉強会レジュメ
が、回収したアンケートに「レジュメを埋めて配布してほしい」との声があったので、ご希望の方には私が自分用に作った今回の勉強会の要約を入れたレジュメを無料で差し上げたいと思います。
ご希望の方には個別にメールで要約付きレジュメをお送りしますので、下記フォームに「メールアドレス」と「お名前」をご記入してくださいね。(※今後、弊社から「経営・財産お役立ち情報」としてメールマガジンをお送りすることがあります。)
あなたの会社の事業承継における課題は?
追伸
今の事業を「続ける」か、「売る」か、「閉める」か、、
事業承継でお悩みの方はこちら
↓
http://www.hokodate-jimusyo.com/service.html#koukeisya
鉾立 栄一朗
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